1番人気はおそらくハーツコンチェルトだろう。青葉賞2着、日本ダービー3着の戦績が示すとおり、本来3勝クラスにいるべきではない馬だ。

ただ、同馬は中2カ月以上の休み明け成績【0-0-1-4】と叩き良化型の傾向あり。常に後方待機の脚質ゆえ自分から勝ちに行けない点も気がかりだ。中心に据えるには心もとない。

日本ダービー4着馬サンライズアースも実績は双璧と言えるが、前走日経新春杯がふがいない競馬。スタートへの不安を抱える気性面に加えて惨敗後のレースであること、前走比で斤量2キロ増とマイナス材料目白押しだ。こちらも中心に据えるリスクは高く、押さえが妥当。

私のセオリーとして、芝レースはできるだけ内めの枠に入った馬に食指が動く。距離ロスを最小限に抑えられるし、本レースについては直線の長い東京かつフルゲートに満たない頭数なら前があかない可能性も低いはず。1コーナー付近で遠心力を利して、斜行ギリギリの範囲内で他馬を外へと振ることができるアドバンテージも見逃せない。

以上を踏まえ、ここはタイセイフェリークから入る。

前走アルゼンチン共和国は3着。勝負どころで外々を回らされる厳しい展開にもかかわらず、歴戦の牡馬相手に僅差の戦いは立派だ。軽ハンデの恩恵で片づけて良いパフォーマンスではない。

良馬場の左回りは【0-3-1-0】馬券内率100％。消耗戦の前走もさることながら、当舞台の2連対はいずれも自身の上がり3F33秒台の瞬発力勝負だった。展開不問の府中巧者ぶりはここでも発揮されるはずだ。ここを制し、再度重賞戦線に殴り込みをかける。

相手本線にはメリオーレムを。

2024年の東京×戸崎圭太×友道康夫調教師の成績は【4-3-2-0】馬券内率100％。このなかには共同通信杯のジャスティンミラノ、富士Sのジュンブロッサムとそれぞれ4番人気で勝利を収めた馬も含まれている。ゴールデンコンビ結成で挑む一戦で極端に評価は落とせない。

叩き2戦目の成績【1-0-3-0】が光るエンドウノハナ、芝2400m替わりの前走が強い勝ち方だったギャンブルルームまでを2列目に設定。

【東京11R　早春S予想の印】
◎２ タイセイフェリーク
〇１ メリオーレム
▲11 エンドウノハナ
☆13 ギャンブルルーム
△６ ハーツコンチェルト
△14 ナイトインロンドン
△12 サンライズアース
△10 バロッサヴァレー

【馬連】2＝1,11,13（3点）
【3連複/フォーメ】2＝1,11,13＝1,11,13,6,14,12,10(15点)