「厩（うまや）スポイラー」とは、トレセン、牧場、競馬場、外厩など、日々、競馬情報に聞き耳を立てている「ウマ屋」が仕入れたスポイラー＝馬券直結情報をお届けする「事情通集団」である。

■スポイラー：栗東取材班・M

中山11R　AJCC
6枠11番　マテンロウレオ（横山典弘騎手／栗東・昆貢厩舎）
スポイラーレベル：A

ダービー馬・ダノンデサイルが戸崎圭太騎手へ乗り替わり。主戦・横山典弘騎手がマテンロウレオに先約があったという理由に加え、陣営の新味を引き出すため、とのことだが一方、栗東からこの「先約」に関する面白い情報が届いた。

「主戦のノリさんが騎乗していたダノンデサイル、同厩舎のアウスヴァールと“被り”が多く、盲点になっているマテンロウレオだけど、少なくとも2頭出しのうち狙いはこっち、というのが栗東内の見立て。ダノンデサイルは『新味を引き出したい』という厩舎コメントから、少なくともこれまでは違うレースをしてくるだろうね。つまり脚を溜めてどこまで末脚を繰り出せるか。もちろん後方一気はありえないが、追い出しをギリギリまで我慢した京成杯のイメージかな。で、レーベンスティールも最近は前進気勢が強いから溜める競馬をすると思う。そうなると『前』なんだよね」

とまずは有力馬のレーススタイルを予測。その上で「前」との見立てたが、同厩アウスヴァールの存在も大きいという。

「アウスヴァールが外枠に入っちゃったから、これはもう序盤から行き脚をつけてのハナでしょ。近走の垂れ方から、これが飛ばすと他は恐らく追いかけない。マテンロウレオは出たなりの位置とは思うけど、ポンと出たらノリさんはアウスヴァールの直後につけるかもね。そうなればやや縦長の展開からダノンデサイルが来る前に仕掛けりゃ、あっと言わせるシーンは演出できるんじゃないか。なんせ、ここまで順調に使えたレースがほとんどない馬が、今はめちゃくちゃ調子がいい。当日パドックを見ればわかるけど、デキの良さがひしひしと伝わるほど馬体の張りがいい」

ライバルの背を知る名手と同厩馬のアシストが期待できる同馬。中日新聞杯組は2着ロードデルレイが先週の日経新春杯を圧勝しているだけに、同3着のマテンロウレオにも警戒は必要か。
（厩スポイラー情報部）

なお、厩スポイラーのオフレコレベルは3段階。

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他ではゼッタイ知り得ない現場からの「オフレコ話」を信じるか信じないかはアナタ次第……！