今週は、土日で重賞が1レースずつ。先週、先々週で9つの重賞がおこなわれたことを考えればやや少ないものの、土曜日の重賞は屈指の出世レースで、日曜日はGI。見逃せないレースが続きます。

ところで、11月10日の競馬中継を見ていると、福島1レースに3歳以上1勝クラスが組まれていました。未勝利戦以外の平地競走が1レースに組まれるのは珍しいなと思って調べたところ、なんと明日16日の福島1レースもそうでした……。ただ、それより前は昨年11月18日の福島1レースで、さらにその前は2011年11月20日の新潟1レースまで遡ります。
9月に発表された来年の開催日割と重賞競走の日程もそうですが、JRAは近年、番組表に微妙（来年以降の重賞に関しては大幅に）な変化を加えています。例えば昨春、京都競馬場が2年半ぶりにリニューアルオープンした初日の4月22日と翌日の1レースに組まれたのは、芝の3歳未勝利戦でした。中央場所（東京、中山、京都、阪神）で、芝・平地の3歳未勝利戦が1レースに組まれることは珍しく、14年6月1日の京都1レース以来およそ9年ぶりです。

さらにもう一つ気になるのが特別戦のレース名の変更で、みやこSと相性が良い太秦Sは今年から大阪スポーツ杯に。同日のアルゼンチン共和国杯と相性が良かった六社Sも、今年から昇仙峡Sに変わりました。データ派を微妙にいじめてくるのは止めていただきたいものです（笑）。

それでは予想に。

今回は、出世レースの東京スポーツ杯2歳Sの過去5年を深掘り調査。好走傾向から買い条件を探し出し、本命馬を見つけます。

（1）前走場所と上がり
（2）生月
（3）前走馬体重
（4）枠順
（5）前走クラス
（6）父の系統
（7）前走人気
（8）キャリア
（9）市場取引馬

近年の好走傾向から買い条件となったのは上記9項目。その中で、（1）は前走場所と上がりについて。
前走、北海道と東京以外のレースに出走した馬の好走率が高い当レース。そのうち、前走上がり1位をマークした馬は［3-3-5-9/20］。勝率15.0％、複勝率55.0％。単勝回収率34％、複勝回収率111％。これだけ該当馬がいながら、半数以上が好走していました。
◇該当馬＝デルアヴァー、サトノシャイニング

（2）は生月。
東京スポーツ杯2歳Sは1、2月生まれが強く［3-5-2-9/19］。勝率15.8％、複勝率52.6％。単勝回収率104％、複勝回収率124％。文句なしの成績でした。
◇該当馬＝ニシノタンギー、プレシャスデイ、サトノシャイニング

次は（3）。前走馬体重です。
小柄な馬は厳しい結果に終わっている当レース。具体的には、前走馬体重が470kg以上で、母父がロイヤルチャージャー系とナスルーラ系以外の種牡馬だと［3-4-3-8/18］。勝率16.7％、複勝率55.6％。単勝回収率92％、複勝回収率128％。（1）とほぼ同等の成績を残しています。
◇該当馬＝クロワデュノール、プレシャスデイ、レッドキングリー

（4）は枠順について。
東京スポーツ杯2歳Sは内枠有利で、今回1から3枠に入った馬は［3-3-3-6/15］。勝率20.0％、複勝率60.0％。単勝回収率111％、複勝回収率146％。素晴らしい成績でした。
◇該当馬＝ニシノタンギー、ジーティーマン、ファイアンクランツ

（5）は前走クラス。
前走、重賞以外のオープン（リステッド含む）か、新馬戦出走馬の活躍が目立つ当レース。中でも、その時の枠が1、2、7、8だった馬は［4-2-3-6/15］。勝率26.7％、複勝率60.0％。単勝回収率128％、複勝回収率126％。（4）と同じ好走率でした。
◇該当馬＝デルアヴァー、レッドキングリー

（6）は父の系統です。
過去5年の3着内馬15頭中12頭は、サンデーサイレンス系種牡馬の産駒。そのうち、前走2着に0秒3以上の差をつけて勝利した馬は［4-2-4-4/14］。勝率28.6％、複勝率71.4％。単勝回収率137％、複勝回収率150％。なんと、好走率は7割を超えていました。
◇該当馬＝クロワデュノール、サトノシャイニング

続いては（7）。前走人気について。
前走、上位人気に推されていた馬を信頼したい当レース。具体的には、前走2番人気以内、かつ4コーナー2、3番手に位置していた馬は［3-2-2-4/11］。勝率27.3％、複勝率63.6％。単勝回収率99％、複勝回収率147％。好走率は6割を超えています。
◇該当馬＝ジーティーマン、レッドキングリー、サトノシャイニング

（8）はキャリア。
キャリア3戦以上の馬が苦戦している東京スポーツ杯2歳S。一方、キャリア2戦以下の馬に、栗東所属騎手か短期免許で来日中の外国人騎手が騎乗。かつ、毛色が青鹿毛か黒鹿毛［3-2-1-4/10］。勝率30.0％、複勝率60.0％。単勝回収率109％、複勝回収率149％。（4）（5）と同じ好走率でした。
◇該当馬＝クロワデュノール、サトノシャイニング

そして最後は（9）。市場取引馬です。
セレクトセールとセレクションセールで取引された馬の頑張りが目立つ当レース。そのうち、前走からの間隔が中3週から9週の馬は［1-3-1-3/8］。勝率12.5％、複勝率62.5％。単勝回収率155％、複勝回収率121％と、素晴らしい成績を残しています。
◇該当馬＝プレシャスデイ

これら9つの条件を踏まえ、印と買い目を下記のとおりとしました。

◎9サトノシャイニング
○7レッドキングリー
▲4クロワデュノール
☆6プレシャスデイ
△5デルアヴァー
△2ジーティーマン
△1ニシノタンギー
△3ファイアンクランツ

【馬単/マルチ】9⇔7,4,6,5,2,1,3（14点）
【ワイド】9＝7,4,6,5,2,1,3（7点）
【3連複/フォーメ】9＝7,4,6＝4,6,5,2,1,3（15点）

本命は、5項目に合致したサトノシャイニング。以下、3項目に合致した馬が3頭いました。

前走、中京の新馬戦を快勝したサトノシャイニング。道中は3番手を追走し、途中からハナを切った逃げ馬が直線入口でセーフティーリードを築いたかに見えましたが、残り100ｍで一気に差し切る強い内容でした。
父は、リーディングの首位を快走するキズナで、母はアルゼンチンのGI馬という良血。また、管理するのは2年連続のリーディングトレーナーに向け現在3位につける杉山晴紀調教師で、トップステーブルからクラシック候補が誕生するか期待したいところです。

馬券はまず、サトノシャイニングからの馬単マルチとワイドを購入。そして、サトノシャイニングを1列目に、3項目に合致した3頭を2列目に、サトノシャイニング以外の印7頭を3列目に塗った3連複を買います。ただ、3連複に関してはかなり低いオッズの買い目もあるので、そこは買い増す必要があります。

それでは土曜日も競馬を楽しみましょう。最後までお読みいただき、ありがとうございました。