UMAJIN.net

競馬サロン

田原基成

2024/10/13 18:50

【府中牝馬S】「0.0.3.13」が示す人気馬への不安 単勝10倍台超えの本命◎から波乱に振り切る

52
【0-0-3-13】

府中牝馬Sの性質を読み解くうえで見逃せない数字だ。

2014年以降、前走ヴィクトリアマイル組の成績は上記のとおり。相手関係が楽になる組み合わせにもかかわらず、1頭も勝利に手が届いていないのは興味深い。このレースは良くも悪くもオールドスタイル。本番前のひと叩きと割り切った陣営による“次走ガラリ一変”がとにかく目立つ。

ブレイディヴェーグ。
マスクトディーヴァ。
ハーパー。

前売り時点で単勝3番人気以内に推されている3頭はいずれも前走GI組。プンプンと漂う波乱の匂い……ここは穴狙いに振り切るべきだ。

本命はコンクシェル。

先ほど挙げた3頭の共通点は前走GI組、という部分にとどまらない。機動力を有して早め先頭をうかがうタイプではなく、道中後方から決め手を活かすスタイル。川田将雅、C.ルメール、武豊と手練れが騎乗する点も拍車をかけるだろう。周りの騎手の意識は間違いなく後方に傾くはずだ。

思い出すのは2017年の本レース。ヴィブロス、アドマイヤリード、クイーンズリングのGI馬3頭が顔を揃えた一戦で勝利を収めたのはクロコスミアだった。1000m通過61秒9の超スローに誰も動くことができず、悠々と逃げ切り勝ち。私が描く未来はすでに過去のなかにある。

芝1800mは【4-0-0-2】。ヴィクトリアマイル後に夏休みをとらず、夏の札幌に活路を求めたのも同距離への適性を重視したものだろう。当時は初の洋芝と道悪で持ち味を発揮できなかったが、良馬場想定で時計の速い東京芝なら違う。コンクシェルにとってこれ以上ない舞台だ。

相手本線に抜擢するのはモリアーナ。

近走は外枠が続いたことで距離ロスがある競馬になってしまった。内めの枠で脚を溜める競馬なら見限れず、引き当てたのは絶好の内枠。イズジョーノキセキで制したときと同じ岩田康誠のイン差しを期待する。

マスクトディーヴァはこの位置。

秋華賞2着、ヴィクトリアマイル3着の実績はここでは断然。芝1800mの成績【2-0-0-0】を踏まえると落とせない一戦という言い方もできるのかもしれない。2度の馬券外がいずれも休み明けである点、冒頭で記したローテーション面は少々気がかりも、持ち時計通りのパフォーマンスならここが下げられる限界。

さらにはシンティレーション。

11番人気で制した前走新潟日報賞はハイレベルレース。1分44秒1の勝ち時計もそうだが、当時負かした馬の次走成績【3-1-0-3】がレベルの高さを物語る。芝1800mは【4-2-2-2】と安定。昇級即通用の可能性を秘めた穴馬候補として捉えたい。

以下、東京芝の高速馬場+前残り想定を踏まえ、アスコルティアーモ、フィアスプライド、コスタボニータの評価を週中から上げる形とした。

【東京11R 府中牝馬S予想の印】
◎12 コンクシェル
〇4 モリアーナ
▲6 マスクトディーヴァ
☆10 シンティレーション
△2 アスコルティアーモ
△7 フィアスプライド
△8 コスタボニータ
△5 ブレイディヴェーグ

【単勝】12(1点)
【馬連】12=4,6,10(3点)
【3連複/軸1頭】12=4,6,10,2,7,8,5(21点)
【3連単/フォーメ】12→4,6,10→4,6,10,2,7,8,5(18点)

田原基成のプロフィールはこちら
関連コラム「ブレイディヴェーグに生じる“ローテの不安” 穴妙味は特定条件で4勝挙げる2頭 府中牝馬ステークス2024全15頭診断」

この記事が参考になった方は
主宰者に「エール」を送ろう!(最大10回)

エール0

この主宰者をお気に入りに登録しよう!
マイページから確認できます

お気に入り登録
競馬サロン TOP

人気主宰者の「重賞」「自信の一鞍」など複数の予想を30日間定額で!

月額コースはコチラ

ただいま30日間
無料お試しキャンペーン実施中!

全コラムが見放題
月額コースはコチラ

月額コース購入に進む

この記事のみをご覧になりたい方はコチラ

単品購入(500pt)に進む

本記事は単品購入限定となります

PAGE TOP