UMAJIN.net

競馬サロン

血統サイエンティスト ドクトル井上

2024/08/30 18:00

札幌2歳ステークス2024 最終結論【血統】タフな中距離で“スペシャル”なキンカメを狙う

108


◆【随時更新中|8/31(土)的中速報】先週は7号が13万馬券的中に田原は重賞4週連続V!8月最終日も名物主宰者たちが燃える!【札幌2歳S2024予想】

≪今週の動画・新潟記念≫

▼好走の鍵は「キンカメ&●●」にあり!

https://uma-jin.net/new/salon/salon_detail/19245/0/111



皆さま、お元気ですか。血統サイエンティストのドクトル井上です。

今週はOasis再結成の報にブッたまげるばかり。一生兄弟ゲンカをするものだとばかり思っていたので、まさかまさかのサプライズでした。ファッキン嬉しい。

「こいつはサイン馬券が捗るぜ!」とそれっぽい馬名を探してみたのですが、そういえばヒンドゥタイムズは既に引退してましたし、ワンダーウォールは地方へ転出してましたし、マスタープランは再結成発表の前日にレースに出走して3着でしたし、ライラスター&ライラック&ライラボンドはみんなまとめて放牧中でしたし、オアシスドリーム産駒はもうJRAにいませんでした。

意外とOasisっぽい馬名って少ないんですね。リヴフォーエヴァーとかシェイカーメイカーとかアップインザスカイとか、音の響きもなかなか良い気がするのですが。

あとは再結成までに「やっぱやめるわ」にならないことを祈るばかり。眉毛兄弟は最後の最後まで油断できないので……。

さてさてこの記事では、土曜の札幌メイン・札幌2歳ステークスの最終結論をば。

考察
過去10年の当レースにおいて、キングカメハメハ内包馬が【4-1-2-15】で複勝率31.8%。昨年こそ崩れたものの、19-22年は該当馬が4連勝だった。

このうち注目したいのが以下の2パターン。

(1)ヌレイエフ≒ナンバー≒サドラーズウェルズ
(2)ロベルト


(1)はキンカメが持つヌレイエフに、その母スペシャルの血脈を合わせるパターン。一昨年2着のドゥアイズや2014年7人気3着のレッツゴードンキなどが出ていて、その成績は【0-1-2-2】で複勝率60.0%。勝ち馬こそいないが安定感のある成績が光る。

(2)もキンカメが持つヌレイエフ&ミスプロにロベルトを合わせることで、ナシュア≒ナンターラ的な馬力を引き出そうとする仕掛け。こちらは【2-0-2-6】で複勝率40.0%。ブラックホール、ソダシと2頭の勝ち馬が出る。

いずれにしても、基本方針はキングマンボのミスプロとヌレイエフにロベルトやスペシャル血脈を合わせて、ナシュア≒ナンターラの組み合わせをデザインし、馬力・パワー方面での向上を図ろうというもの。最終週の洋芝札幌が舞台とあって、馬力やタフネスの強化を狙った配合が成功している

マジックサンズ
父はキズナで母父キングカメハメハ。牝祖はアンライバルド(皐月賞)やフサイチコンコルド(日本ダービー)を輩出した名牝バレークイーン。

この牝系はフェアトライアル的、レディジュラー的な機動力に強みがあり、アンライバルドにしろ同牝系のヴィクトリー(皐月賞)にしろ、コーナーでの立ち回りが重要になるコースでパフォーマンスを上げる馬が多い。またフサイチミニヨンの枝は洋芝に強く、函館・札幌の芝では複勝率40%を記録している。

好相性のキンカメ内包馬であることに加え、母コナブリュワーズがヌレイエフ≒サドラーズウェルズ4×4のニアリークロスを抱えることからも、血統的なレース適性は高い。半姉コナコースト(桜花賞2着)のように、いずれはマイルに適距離が寄ってくる可能性もあるが、2歳のこの時期であればまだ対応可能と見る。

マテンロウサン
父は現代北米で最も偉大な種牡馬・イントゥミスチーフ、母のミスパンテールは阪神牝馬Sなど重賞4勝の実績を誇る。

その母は札幌のデビュー戦を快勝し、半姉ミスマテンロウも唯一の馬券圏内は札幌芝ということで、血統的な洋芝適性は高い。そもそもこの馬が属するジョウノマチエール牝系自体にそんな傾向があって、出世頭のウインラディウスは洋芝【3-1-0-3】で連対率50%超だし、その半妹ジョウノビーナスも洋芝で【3-1-1-5】、複勝率50.0%を記録していた。

こちらも将来的な適性はマイルかもしれないが、脚を溜める競馬をできるのは好材料。4馬身差快勝のデビュー戦を評価する手はあろう。

モンドデラモーレ
堅実派の多いグレイトフィーヴァー牝系。叔母シャルールのような洋芝巧者が多いのも特徴で、これはカロ×ミルリーフ系シンプリーグレート×リュティエという、フランス志向の強い牝祖グレイトフィーヴァーの血統構成がそうさせているのだろう。モンドデラモーレも上がりのかかる平坦コースは合っているはず。

ノーザンファーム系列の馬が東京の新馬戦を勝ってここへ直行するのは、かつての勝ち馬ジオグリフやブライトエンブレムと同じパターン。同厩舎のOP馬に追走先着した追い切りを見ても調子は良さそうで、一発の期待を抱かせる。

ショウナンマクベス
祖母がブランシェリーということで、マーメイドSを制したシャトーブランシュが叔母に、イクイノックス&ヴァイスメテオール兄弟が従兄弟にいる血統。

ヌレイエフ≒サドラーズウェルズ5*4×5にトニービン&アレッジドということで、上がりのかかる馬場はうってつけという感じ。シャトーブランシュ(重馬場のローズSでデニムアンドルビーの2着)やヴァイスメテオール(稍重のラジオNIKKEI賞勝ち)がそうだったように、この牝系はタフな馬場に強い。

キンカメ内包馬の注目パターン(ヌレイエフ&サドラーズウェルズクロス)に合致することからも妙味のありそうな1頭だ。

札幌2歳ステークスの最終結論
◎2 マジックサンズ
○3 マテンロウサン
▲4 ショウナンマクベス
☆12モンドデラモーレ
△11アスクシュタイン
△8 ファイアンクランツ
△1 アルマヴェローチェ
△5 レーヴドロペラ
△7 バセリーナ

【3連複/フォーメ】2=3,4,12=3,4,12,11,8,1,5,7(18点)
【馬連/BOX】2,3,4,12(6点)


マジックサンズの連勝に期待。洋芝適性&コーナリング性能の高い牝系で、札幌の1800mは条件ピタリと見る。キズナ産駒が札幌2歳Sで【0-1-2-2】、複勝率60.0%と好走率が高い点も心強いところ。

マテンロウサンは牝系の洋芝適性に期待して。将来的には母似のマイラーになるのかもしれないが、ヘイロークロスがあってコーナー4つの中距離をこなせるだけの下地はある。

ショウナンマクベスは「タフ芝のブランシェリー」案件。トニービン×アレッジド×ヌレイエフ×ルファビュリューという「ザ・ヨーロピアン」な祖母ブランシェリーのファミリーはとにかく重たい芝に強い。

上述したシャトーブランシュ&ヴァイスメテオールはさることながら、ショウナンマクベスの母ウインフロレゾンも重馬場の大寒桜賞で、後のダービー3着馬トーセンホマレボシに半馬身差の2着に迫った実績あり。

リオンディーズ産駒のショウナンマクベスはキンカメ経由でもリボーを引くため、重馬場適性は近親のタフ馬場巧者にヒケを取らないはず。

モンドデラモーレも牝系のタフ馬場実績に期待をかけたパターン。「目指せシャルール叔母さん」ということでここはひとつ。

馬券は◎から○▲☆を2列目に置いた3連複フォーメーションが本線。1人気想定、2連勝中のアスクシュタインを△に留めたので、押さえで印上位4頭の馬連BOXを買っておきたい。

<プロフィール>
“血統サイエンティスト”ドクトル井上

在野の血統研究家。旧知のオーナーを中心として、セリや配合のコンサルティング業務を請負中。
好きな種牡馬はダノンレジェンドとハービンジャー。苦手な種牡馬はMore Than Ready。
凱旋門賞馬Ace Impactの血統表は芸術品なので、ルーヴル美術館に収蔵されるべきとわりと本気で考える三十路の牡馬。

=重賞深掘りPROJECT関連動画=
【DATA診断・新潟記念】お宝DATAハンター リーダー・ハットリ


【馬体診断・新潟記念】馬体アナリスト・伊藤


【調教診断・新潟記念】調教ライター・西村武輝


◆【随時更新中|8/31(土)的中速報】先週は7号が13万馬券的中に田原は重賞4週連続V!8月最終日も名物主宰者たちが燃える!【札幌2歳S2024予想】

この記事が参考になった方は
主宰者に「エール」を送ろう!(最大10回)

エール0

この主宰者をお気に入りに登録しよう!
マイページから確認できます

お気に入り登録
重賞深掘りプロジェクト TOP

人気主宰者の「重賞」「自信の一鞍」など複数の予想を30日間定額で!

月額コースはコチラ

ただいま30日間
無料お試しキャンペーン実施中!

全コラムが見放題
月額コースはコチラ

月額コース購入に進む

この記事のみをご覧になりたい方はコチラ

単品購入(500pt)に進む

本記事は単品購入限定となります

PAGE TOP