※2024年7月25日時点の見解であり、実際の結論（印・買い目）は週末の予想コラムにてご確認ください。

・アルジーヌ
休み明けで夏の小倉を制した前走。ローテーションとしてはタイトに映るが、夏競馬の成績【2-1-0-0】が示すとおりの夏馬ゆえ心配は無用だろう。母キャトルフィーユは2014年の本レース勝ち馬。1000ｍ通過57秒4の激流をマクリ差し勝利の前走内容も良く、昇級戦でも侮れない。

・イフェイオン
デビューから一貫してマイルを使われ続けている馬。距離もそうだが、夏競馬の経験がない点もマイナス材料だ。

・ウインピクシス
昨年の本レース2着馬。これまで挙げた4勝すべてが芝1800mという距離巧者だ。その実績は評価したいところだが、重賞馬券内の2戦は内枠or前残り決着に限定。たとえ展開や馬場が向いても勝ち切るにはワンパンチ足りない印象は否めず、連下で拾うイメージで臨みたい。

・ウンブライル
1400mを連勝後は、マイルにこだわったローテーション。そのなかでGIを含む重賞2着3回は立派だが、ここで1800mに舵を切る理由はお試しなのか、自信なのか……個人的にはお試しの色合いが濃いように思えてしまう。距離も小回りコースも夏競馬も、それぞれ目立った経験値がない馬。中心に据えるにはリスクあり。

・エリカヴィータ
芝1800mはディセンバーS4着など3度の掲示板内があるものの、明確な武器がないゆえ馬券に届かない馬。ここも厳しい戦いが予想される。

・キタウイング
1年半以上にわたって掲示板外が続く現状。ピークアウトしてしまった感は否めない。

・コガネノソラ
3連勝の勢いを持って臨んだオークスは12着。さすがに相手関係が厳しかったし、使い詰めのローテーションも影響したのだろう。芝1800mでは【3-0-1-1】と安定。歴戦の古馬相手に勝ち切るまではどうかも、3着のゾーンでケアしたい1頭だ。

・コンクシェル
芝1800ｍの成績【4-0-0-1】が示すとおりの距離巧者。そのうち2勝は今回と同じ夏競馬で、距離・季節適性という本レース好走パターンの2つを持ち合わせている点は心強い。前走ヴィクトリアマイルは1000ｍ通過56秒8の超ハイペース逃げで参考外。自分のリズムでストレスなく運ぶことができればチャンスは十分だ。

・スタニングローズ
戦列復帰をはたした春競馬は2戦ともに掲示板外。ナミュールやスターズオンアースと好勝負を演じていた3歳時の姿と比較すると、どうしても一段階落ちる感は否めない。重賞勝ちのある芝1800m替わりは魅力も、勝ち切るためのハードルは高いものとなりそうだ。

・ドゥアイズ
低評価に甘んじた前走ヴィクトリアマイルは4着と大健闘。これまで積み重ねてきた実績を思えば妥当な結果かもしれないが、あわや馬券内のレース運びは素直に称えるべきだろう。非GIレースでは【2-4-0-1】掲示板外なし。札幌2歳Sなど馬券外なしの札幌芝1800m替わりでもあり、上位に据えるには不足のない1頭と言える。

・ボンドガール
イフェイオン同様、芝1600m以外の距離経験がない馬。ニュージーランドT→NHKマイルCと早くからマイラーとしてのローテーションを組まれており、タフな洋芝でスタミナ負けしてしまう可能性は否定できない。ダイワメジャー産駒の札幌芝1800m重賞成績は【0-0-0-5】。枠順次第で思い切って“消し”の選択肢も浮上する1頭だ。

・モズゴールドバレル
前残り決着を先行した前走だったが、ズルズルと後退し惨敗。強調材料は乏しい。

・モリアーナ
今年は2200ｍから1600ｍまで幅広い距離を使われるローテーション。なかなか適距離が見つからない印象も、個人的にもっとも衝撃を受けたのは札幌1800ｍのコスモス賞でファイナルアンサーだ。のちのGI3着馬ドゥアイズを4角先頭で完封した当時の内容は圧巻の一言。過去10年のクイーンSにおける前走GIで上がり3F3位以内の馬の成績【3-0-0-0】も含め、警戒したい。

・ラリュエル
オープンクラスでは【0-0-0-5】と厚い壁に跳ね返されている現状。厳しい。

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