【今週の重賞】[阪神牝馬S]実績断然ダノンファンタジーvs充実一途サウンドキアラ[NZT]良血ルフトシュトローム　中山マイル3連勝へ

■4月11日、阪神競馬場で阪神牝馬S（GII、芝1600m）が行われる。

ダノンファンタジー（牝4、栗東・中内田）は、ここまで重賞4勝の実績。過去阪神マイルではGI・阪神JFとチューリップ賞快勝、桜花賞は敗北したが道中力んでしまい、急激なペースアップへの対応にも苦慮し、と若さが露呈したものだった。それでも大崩れせず、4着にまとめたあたりは適性と能力の高さゆえだろう。半年ぶりのレースになるが、ここは条件ベスト。いきなりの勝ち負けに期待したい。中間の調整は順調。行きたがる面は相変わらずだが、長期休養明けでも活気にあふれているのはいい傾向だ。今週しっかり動ければ問題なく力を発揮できそう。

サウンドキアラ（牝5、栗東・安達）は、オープンへの昇級初戦だったリステッド・リゲルSでタイム差なしの3着に入ると今年に入り京都金杯、京都牝馬Sと重賞を立て続けに勝利している。いずれも好位から抜け出す磐石の正攻法で、まさに目下充実一途。阪神でも崩れず走れてきたし、GIウィナーが相手となるが勢いそのままの3連勝は十分にありそうだ。先週の坂路追いでは時計の出にくいコンディションながら、余力を残して自己ベスト更新の数字を叩き出した。万全の状態だ。

ほかチューリップ賞2着、桜花賞2着の実績があるシゲルピンクダイヤ（牝4、栗東・渡辺）、阪神JFでダノンファンタジーに半馬身＋クビ差の3着だったビーチサンバ（牝4、栗東・友道）、ひと息入っていた前走・東京新聞杯で2着と好走したシャドウディーヴァ（牝4、美浦・斎藤誠）らにも注目だ。

■4月11日、中山競馬場でニュージーランドT（GIII、芝1600m）が行われる。

ルフトシュトローム（牡3、美浦・堀）は新馬戦、1勝クラスと中山マイル無傷の2連勝。いずれもそつなく流れに乗り手応え抜群のまま勝ち切っていたし、曾祖母に名牝ウインドインハーヘアという血統背景からもまだまだ奥がありそう。相手は強くなるが、引き続きの中山マイル戦なら3連勝の可能性は十分だ。中間は厩舎に置かれてケアされている。まだ体が完成し切っていないのか攻めは馬なりオンリーだが、反応の鋭さは前走以上。いい状態で走れそうだ。

ほか、こちらも中山マイルで2勝、ジュニアCでは2着だったハーモニーマゼラン（牡3、美浦・牧）、新潟2歳Sで2着、デイリー杯2歳Sで3着の実績があるペールエール（牡3、栗東・安田隆）、前走・フラワーCで3着だったシーズンズギフト（牝3、美浦・黒岩）、前走・ファルコンSの11着から巻き返したい良血馬アブソルティスモ（牡3、美浦・藤沢和）らにも注目だ。

（Text:Nishimura）

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