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【今週の重賞】[オークス]デアリングタクト 無敗の2冠制覇なるか [平安S]オメガパフューム 攻め気配上々

■5月24日、東京競馬場でオークス(GI、芝2400m)が行われる。

デアリングタクト(牝3、栗東・杉山)は、新馬勝ち、エルフィンS勝ちの2連勝から前走・桜花賞に臨戦した。2歳女王レシステンシアが抜け出し、押し切りを図る展開だったが直線では重い馬場に他馬が伸びあぐねるなか、際立った末脚を披露。結局レシステンシアを1馬身半突き放しての完勝で、桜の冠を手中に収めた。父はジャパンCを制したエピファネイアだし、前走で長くいい脚が使えるところを見せていただけに東京芝2400mでこその馬、という感さえ。無敗のまま牝馬クラシック2冠制覇なるか。中間は馬なりオンリーだが、もともと強い負荷は必要ないタイプ。先週は松山騎手が跨り、単走とは思えない気合い乗りから持ち味の末脚に磨きを掛けた。輸送を控える今週は流す程度で大丈夫そうだ。

デゼル(牝3、栗東・友道)は父ディープインパクト、母アヴニールセルタンは2014年の仏牝馬クラシック2冠馬という超良血だ。デビューは3月15日と遅かったが新馬戦、そして切符1枚だけだったスイートピーSといずれも抜群の末脚から勝ち切りオークスにしっかり間に合わせてきた。その前走は遮二無二勝ちにいったものではなく、道中は我慢を教え込まれ正味直線だけの競馬。相手一気の強化、距離も大きく延びるが勝ち負けを意識させる大器だ。鞍上はスイートピーSと同じ、D.レーン騎手が務めるのは心強い限り。17日の追い切りが中間の初時計だったが、終い重点にいい負荷を掛けられ豪快に先着を果たした。前走快勝の反動はまったく感じられず、上積みは大きそう。

ウインマリリン(牝3、美浦・手塚)は、中山芝2000mの特別戦を勝ち、前走のフローラSが初の東京戦。道中4番手あたりから、直線でジワジワと脚を使って抜け出し、2着馬の強襲も凌いで勝利を収めた。かなりの向かい風で砂ぼこり舞うタフなコンディションのなか脚を伸ばせる勝負根性は一級品。操縦性や折り合いも問題なく、距離が延びて更に良さが出そうだ。3歳女王の資格十分。先週の稽古は横山典騎手の騎乗で流された程度だったが、気分良く最後まで走れていた。タフな前走を走った反動は感じられず、依然好調だろう。

クラヴァシュドール(牝3、栗東・中内田)は、デビュー2戦目のサウジアラビアRCでサリオスに0秒2差の2着。以降阪神JFで3着、チューリップ賞で2着、勝ち切れないまでもレベルの高い相手関係のなか上位争いを繰り広げてきた。前走の桜花賞は0秒7差4着だったが、4コーナー手前でゴチャつきポジションを下げる不利が大きかった。スムーズならばもう少し際どい勝負に持ち込めていたはずだ。東京での好走経験があるのは強みで、争覇圏入りの可能性は十分と言える。先週はM.デムーロ騎手騎乗での3頭併せをこなし、楽に併入へ持ち込んだ。落ち着きと操縦性は高いレベルにあり、2400mを走るにあたって上々の雰囲気と言える。

ほか、クイーンCを勝ち、桜花賞では5着だったミヤマザクラ(牝3、栗東・藤原英)、牡馬相手のシンザン記念勝ちがあるサンクテュエール(牝3、美浦・藤沢和)、桜花賞では逃げて3着に粘ったスマイルカナ(牝3、美浦・高橋祥)らも樫の女王の座を狙う。

■5月23日、京都競馬場で平安S(GIII、ダ1900m)が行われる。

オメガパフューム(牡5、栗東・安田翔)は、帝王賞、そして東京大賞典連覇と大井でGI級を3勝。無論中央でも強さは発揮しており、2018年シリウスS勝ちがある。京都コースでは昨年このレースで59キロを背負って3着。今年も59キロを背負うが攻め気配は昨年以上のものがある。最大目標は連覇の懸かる帝王賞だろうが、ここで恥ずかしい競馬にはならないだろう。

ほか、GI級5勝と実績断然のゴールドドリーム(牡7、栗東・平田)、中央再転入後破竹の4連勝と勢いに乗るロードレガリス(牡5、栗東・野中)、マーチSを勝ったスワーヴアラミス(牡5、栗東・須貝)らも上位進出を狙う。

(Text:Nishimura)

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