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【今週の重賞】[日本ダービー]2週連続“無敗2冠馬”誕生か 態勢万全コントレイル[目黒記念]ステイフーリッシュ 久々V狙う〔葵S〕スピード能力上位 ビアンフェ

■5月31日、東京競馬場で日本ダービー(GI、芝2400m)が行われる。

コントレイル(牡3、栗東・矢作)は、新馬勝ち、東スポ杯、そしてホープフルSと3連勝。いずれも攻め切っていない印象がありながら、そつのない立ち回りから楽に抜け出す横綱相撲と言える勝ちっぷりでJRA賞最優秀2歳馬の座に輝いた。3歳初戦はぶっつけの皐月賞。1枠1番スタートから荒れた内側を通らされたことで、やや行き脚がつかずそれまでより後方の位置取りとなったが、外に持ち出された直線ではサリオスとの追い比べに持ち込み、これをねじ伏せて最初の1冠を掴んだ。中山2000mを経験していたアドバンテージがあったにせよ、強いの一言。東京は東スポ杯で5馬身差のレコードVがあり、舞台替わりはなんの不安もなし。前走ではムキになるような面が解消しており、高い地力を考えれば2F延長は余裕でカバーできるはず。先週のデアリングタクトに続いての“無敗2冠馬”誕生か。大山ヒルズへの短期放牧を挟み、2週前の坂路追いが中間初の速い時計。ここで素軽い動きを見せており、いい状態をしっかり維持できているようだ。先週は福永騎手が跨り、折り合いをチェック。時計は速かったが、行きたがったものではなく自然に出たもので、最後は手応え圧倒で古馬オープン・ステイフーリッシュをねじ伏せた。心身ともに態勢万全と言える。

サリオス(牡3、美浦・堀)は、2歳時に新馬戦、サウジアラビアRC、朝日杯FSといずれも圧巻の内容で3連勝。皐月賞は初経験の2000mだったが、問題なく好位で折り合うと直線ではコントレイルとの叩き合いに。半馬身差及ばなかったが、2000m戦の経験の差、そして勝負どころで馬場の悪いところを通らされる不利があったことを考えれば勝ちに等しい敗戦。父はハーツクライで距離が延びて良さが出そうだし、東京コースはこちらも問題なし。逆転戴冠なるか。鞍上D.レーン騎手にとっては昨年サートゥルナーリアで人気に応えられなかった、そのリベンジも懸かる。前走後は在厩で慎重に調整。馬体面は前走時にあらかた仕上がっており、心肺機能の再鍛錬とコンディション維持に努めている。先週は馬場を大きく使っての3頭併せで豪快に動いた。今週は微調整程度で大丈夫だろう。

サトノフラッグ(牡3、美浦・国枝)は、弥生賞で父ディープインパクトを思わせる豪快なマクり上げから快勝。2着ワーケア、3着オーソリティに決定的な差をつけての勝利で、性能は間違いなく世代内でもトップクラスと言っていいだろう。それを思えば2番人気に推された前走の皐月賞が弾け切れないままの5着といささか不可解な結果に終わったが、直前の3週連続で騎手が跨って速い時計を出した反動があったか。ソフト調整に切り替えて臨む今回は見直す必要があるかもしれない。鞍上が弥生賞勝ち時の武豊騎手に戻る点にも注目。

ワーケア(牡3、美浦・手塚)は弥生賞で2着に入り、皐月賞進出の権利を得ていたものの回避。ホープフルSの3着など好走は続いたが、中山ではエンジンに完全に火がつかない感じの走りに終わっていたのは確か。休み明けのアイビーSで楽勝したように“東京でこその馬”との判断で、ここ一本に備えてきた。走りにくそうだった中山で高いレベルのメンバーと互角の走りができており、地力は申し分なし。鞍上にはC.ルメール騎手を確保していることもあり、一発の魅力十分だ。じっくり間隔をとったおかげで余力はたっぷり。2週前、先週とコースでしっかり負荷を掛けられているのには好感が持てる。今週のひと追いで態勢は整いそう。

ほか、青葉賞でクビ差2着だったヴァルコス(牡3、栗東・友道)、スプリングSを勝ち皐月賞では3着だったガロアクリーク(牡3、美浦・上原)、皐月賞6着からの巻き返しを期す共同通信杯勝ち馬ダーリントンホール(牡3、美浦・木村)らも栄冠を狙う。

■5月31日、東京競馬場で目黒記念(GII、芝2500m)が行われる。

ステイフーリッシュ(牡5、栗東・矢作)は、3歳春の京都新聞杯以降勝ち切れていないが、好位から渋太く粘る持ち味から重賞で再三好走。今期も前走・大阪杯こそ9着に終わったが3走前AJCCがブラストワンピースの2着、2走前京都記念がクロノジェネシス、カレンブーケドールに続く3着で、今回のメンバーに入れば力で頭ひとつ抜けている。その分ハンデも57.5キロを背負うが、この斤量自体は背負いなれたもので、大きな割引材料にはならない。久々の美酒を味わいたい。先週の併せ馬ではアオられてしまったが、相手が皐月賞馬コントレイルなら致し方なし。この馬なりには動けており、中7週とひと息入っているが力を出せる態勢だろう。

ほか、昇級初戦だった2走前のダイヤモンドSで3着に入ったオセアグレイト(牡4、美浦・菊川)、2度目の重賞挑戦で前進狙うボスジラ(牡4、美浦・国枝)、昨年のアルゼンチン共和国杯で2着に入るなど同期ステイフーリッシュ同様安定感があるタイセイトレイル(牡5、栗東・矢作)らも上位進出を狙う。

■5月30日、京都競馬場で葵S(重賞、芝1200m)が行われる。

ビアンフェ(牡3、栗東・中竹)は、函館2歳Sを逃げ切って勝ち、京王杯2歳Sでも逃げ粘ってレコード駆けしたタイセイビジョンの2着。朝日杯でも主導権を握れたようにスピード能力は世代最上級と言える。前走・ファルコンSは久々で太め残りだったし、道悪にも泣いて9着に沈んだが、1回使われ持ち味全開となりそうな今回の舞台なら巻き返し必至。ただし放牧明けからの時計はいささか地味で、今週の追い切りに注目は必要だろう。

ほか、昨年の小倉2歳S勝ち馬マイネルグリット(牡3、栗東・吉田)、前走・中山芝千二の1勝クラスで豪快な勝ちっぷりを見せたビップウインク(牝3、栗東・清水久)、マーガレットSで逃げ切り勝ちを収めたエレナアヴァンティ(牝3、美浦・宗像)らも上位進出を狙う。

(Text:Nishimura)

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