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【今週の重賞】[宝塚記念]気性面に進境 サートゥルナーリアが主役

■6月28日、阪神競馬場で宝塚記念(GI、芝2200m)が行われる。

サートゥルナーリア(牡4、栗東・角居)は、ホープフルS、皐月賞と圧巻の強さからGIで2勝を挙げている。期待された日本ダービー、天皇賞・秋はテンションの高さが災いし結果を出せなかったが、2走前の有馬記念では落ち着いた姿を見せ、勝ち馬に大きく水を開けられたとは言え2着を確保。そして今年初戦の金鯱賞ではさらに落ち着き払ってレースを進め、楽に抜け出し快勝を収めた。この2戦、課題の気性面に大きな進境が感じられるし、力では抜けた存在。ここでは主役扱いされて当然だろう。休養でしっかりリフレッシュと再鍛錬完了。シャープな姿で帰っており、緩んだ雰囲気はまったく感じられず、馬なりオンリーでも抜群の反応を示している。先週はC.ルメール騎手が騎乗し、楽にCW6F80秒を切る好時計を出せた。ほぼ万全の態勢。

ラッキーライラック(牝5、栗東・松永幹)は、昨秋のエリザベス女王杯がGI2勝目。その後は香港ヴァーズ2着、中山記念2着、そして前走・大阪杯で3つ目のGI勝ちと牡牝関係なく一線級の走りを続けている。好位で立ち回れる自在性と抜群の勝負根性はいかにも内回りコース向き。前走に続き阪神内回りの一戦でGI連勝を狙う。中間の放牧に出した効果はてきめんだったようで、帰厩後の体や動きからはさらなるパワーアップぶりがうかがえる。脚元にもなんら不安はなく、いつも通りのコース追いを入念に消化する調整ができているのはなにより。1週前にしっかり負荷を掛けるのもいつも通りで、ここで5F63秒2と自己ベストを更新するタイムをマーク。文句なしの仕上がりで、今週は微調整程度で大丈夫だろう。

クロノジェネシス(牝4、栗東・斉藤崇)は、桜花賞3着、オークス3着と昨春クラシックは悔しい競馬が続いたが一気にボリュームアップした姿で臨んだ秋華賞で待望のGI勝ち。今期は京都記念を2馬身半差快勝、大阪杯は大外枠の不利がありながらラッキーライラックにクビ差の2着と現役トップクラスの仲間入りを果たした感がある。稍重の新馬戦と秋華賞、重馬場の京都記念と道悪競馬を得意にしており、この時期の馬場に対応できる点は強み。前走先着されたラッキーライラックを下し、2つ目のビッグタイトルとなるか。大阪杯後ここを目指すのは当初からの予定通りで、NFしがらきでしっかり英気を養い6月7日から栗東で時計を出し始めている。先週は北村友騎手が感触を確かめたが、この馬らしい前向きさから楽に好タイムを叩き出してみせた。順調そのもので、今週のひと追いで万全の態勢は整いそう。

グローリーヴェイズ(牡5、美浦・尾関)は、昨年春の天皇賞でフィエールマンに鋭く迫ってクビ差の2着。昨年末の香港ヴァーズでは勝負どころで前が壁になる場面もあったが、インに進路を確保すると鋭く脚を伸ばし2着ラッキーライラックを3馬身半突き放しての快勝を収めた。今回の相手関係でもなんら引けを取らない実力馬だ。一瞬の切れが持ち味で直線平坦なコースが向く感はあるものの、流れひとつで先頭ゴールインの可能性は十分。出走を予定していたドバイシーマクラシックが中止となったが、これまで大きく間隔を取って再三好成績を残しておりそこまで割り引く必要はないだろう。宝塚記念出走へ向け、5月末から時計を出し始めコースと坂路を併用し本数をしっかりこなしている。先週はまだ若干反応に鈍さがあったが、ここでD.レーン騎手が気合いを注入したことでグンと変わってきそうな雰囲気だ。

ほか、昨年このレースで2着だったキセキ(牡6、栗東・角居)、7着に終わった大阪杯からの巻き返しを期すグランプリホースブラストワンピース(牡5、美浦・大竹)、前走の大阪杯で11番人気ながら0秒2差4着と気を吐いたカデナ(牡6、栗東・中竹)らも春のグランプリ制覇を目指す。

(Text:Nishimura)

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