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【今週の重賞】[チューリップ賞]桜の舞台目指して有力素質馬が集結

■3月4日、阪神競馬場で第30回・チューリップ賞(GII、芝1600m)が行われる。3着までの馬に桜花賞の優先出走権が付与される。

ドゥーラ(牝3、栗東・高橋康)は札幌2歳S覇者。この時に下した相手は阪神JF3着、クイーンC2着と好走が続くドゥアイズ。ともに大物輩出が続くドゥラメンテ産駒だ。ドゥーラ自身は前走・阪神JFで8枠16番スタートかつ出遅れが響いて6着。加えて直線ではドゥアイズが外に大きく斜行したことで不利を受けていた。敗因は明らかなだけに、見直されて当然の存在だ。ここまで4戦すべてで上がり1位をマーク。いずれも34秒台後半から35秒台でいわゆるロングスパート勝負が持ち味か。そういった展開になればここなら確勝級だろう。1週前追い切りでは新たにコンビを組む戸崎騎手を背に、CWの3頭併せで6ハロン79秒3-11秒7の好時計を余力残しでマークし最先着。賞金は足りているものの、クラシックへ向けて弾みをつけたい一戦だ。

キタウイング(牝3、美浦・小島)はメンバーで唯一重賞2勝を挙げる実力馬。キャリア3戦目の新潟2歳Sでは瞬発力勝負を制して、上がり最速の33秒0をマーク。この時の2着馬ウインオーディンはその後の共同通信杯で10番人気ながら5着、4着馬のバグラダスはホープフルSを8番人気で5着に健闘しており、メンバーレベルは上々だったことが窺い知れる。阪神JFではこれまでと打って変わって先行するも、前に厳しい展開となり14着。仕切り直して迎えた前走・フェアリーSでは11番人気の低評価を食らったが、後方から進み、上がり最速の脚で追い込んで重賞2勝目を飾った。脚質的に展開次第なところはあるものの、同馬の真価が発揮されるのは後方から鋭い脚を使った時。ハイペースになって前が潰れれば好走必至か。

未勝利戦を勝ち上がり重賞に挑戦するのはアンリーロード(牝3、栗東・茶木)。新馬戦はシンザン記念を制したライトクオンタムに2馬身半差の2着。前に馬を置いて中団から折り合い重視で進み、外に持ち出されると鋭い脚を披露。勝ち馬が強かったが、アンリーロードも3着には3馬身半差をつけており能力の高さを示した。次走の未勝利戦は好位に取りつき、新馬戦と同じような形で順当に勝利。その後、クイーンCを予定していたが熱発により回避し、ここへ向かうことになった。予定はずれたものの、熱発前と変わらず格上に先着するなど意欲的な攻め内容を見せており影響はなさそう。桜花賞への切符獲得は必須条件で、落とせない一戦となる。

コナコースト(牝3、栗東・清水久)はキタサンブラック産駒で祖母が函館2歳S勝ち、阪神JF2着のアンブロワーズという血統。8月の小倉で行われた芝1800mの新馬戦では好スタートを切りハナに立ちそうな勢いだったが、ポケットに入り脚を溜めるという味のある競馬で勝ち上がり。短い直線で外から追い上げ、瞬発力の高さを窺わせた。夏の小倉で芝1800mの新馬勝ちを収めた馬には、昨年のダービー馬ドウデュース、GI4勝のクロノジェネシス、重賞2勝のヴェルトライゼンデ、同世代のアルテミスS勝ち馬ラヴェルなど、実は活躍馬を多数輩出している注目レースである。前走・エルフィンSでは単騎逃げの勝ち馬を楽に行かせてしまい2着。賞金加算ができなかっただけに、トライアルを制したい。

他にも、先日電撃引退したエフフォーリアの半妹で横山武騎手が導くペリファーニア(牝3、美浦・鹿戸)、昨年ナミュールで当レースを制した高野厩舎が管理するダルエスサラーム(牝3、栗東・高野)、同コースのこぶし賞を勝利して重賞へ挑むモズメイメイ(牝3、栗東・音無)などがエントリー。桜花賞に向けて重要なトライアルレースで見逃せない一戦だ。

(Text:Funaki)

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