【今週の重賞】[キーンランドC]ダイアトニック　重賞連勝だ[新潟2歳S]ブルーバード　距離延長でも

■8月30日、札幌競馬場でキーンランドC（GIII、芝1200m）が行われる。

ダイアトニック（牡5、栗東・安田隆）は、昨年のスワンSで重賞初V。その後マイルCSこそ大きく崩れたが、それを除けば短距離路線で安定して走れている。近2走は高松宮記念で3着、58キロを背負わされた函館SSで重賞2勝目。今回力関係では大きく抜けた存在で、洋芝小回りを苦にしないのは前走で証明済みだ。重賞連勝に期待が掛かる。2カ月半ぶりで中間の動きはやや鈍さを感じさせていたが、騎手騎乗だった先週の本馬場追いではダイナミックな走りを見せた。このひと追いで走れる態勢は整ってきたようだ。

ライトオンキュー（牡5、栗東・昆）は、昨年の札幌シリーズでUHB賞2着、キーンランドCで4着と洋芝適性は高い。その後秋には京阪杯を快勝、前走・UHB賞はトップハンデながら勝ち切るなど確実に力を増強した今なら昨年以上の走りがあっていい。前走は中7週と考えればかなりの追い不足。そこを使われての上積みも大きく見込めそうだ。

ほか、前走・函館SSが初のスプリント戦だったが4着と適性見せたフィアーノロマーノ（牡6、栗東・高野）、函館SSで逃げ粘って2着に入ったダイメイフジ（牡6、栗東・森田）、アイビスSDで3着だったビリーバー（牝5、美浦・石毛）、前走・準オープンを勝ち上がった上がり馬アスタールビー（牝4、栗東・南井）らも上位進出を狙う。

■8月30日、新潟競馬場で新潟2歳S（GIII、芝1600m）が行われる。

ブルーバード（牝2、美浦・中舘）は、福島芝千二の新馬戦を快勝。続いて千四の前走・ダリア賞も制し、ここまで無傷の2連勝だ。今回は距離がさらに伸びるが、初戦、2戦目ともに行きっぷりはいまひとつで、その分しっかり溜まった脚を長く爆発させて差し切るという内容だった。むしろマイルぐらいがちょうど良さそうな雰囲気が漂う。引き続き走りやすい新潟で、重賞初勝利なるか。

ほか、阪神芝1600mの新馬戦でいい勝負根性を見せ勝利したシュヴァリエローズ（牡2、栗東・清水久）、同じく阪神マイル新馬戦をそつのない内容で勝ったフラーズダルム（牝2、栗東・松永昌）、デビュー2戦目の新潟マイル戦で豪快な勝ちっぷりを見せたショックアクション（牡2、栗東・大久保）らにも注目だ。

（Text:Nishimura）

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