おしらせ
【今週の重賞】[ローズS]能力非凡リアアメリア 勝利が求められる[セントライト記念]ガロアクリーク 中山がベスト
■9月20日、中京競馬場で3着馬までに出走権が与えられる秋華賞トライアルローズS(GII、芝2000m)が行われる。
リアアメリア(牝3、栗東・中内田)は、昨年6月の阪神新馬戦を快勝。デビュー2戦目は5カ月弱ぶりかつ、初の東上戦となるアルテミスSで、ここも荒削りな面を見せながら非凡な能力を誇示するように勝ち切った。それを考えると阪神JFと桜花賞は不可解な凡走に終わったが、原因を求めるとすれば阪神JFは高速決着過ぎたし、桜花賞は今度は道悪馬場がフィットしなかったか。距離がどうかと思われたオークスで良く追い上げて0秒3差4着に入れており、あらためて能力があるところをアピールした。中京の馬場がどう出るかだが、東京での走りから左回りは良さそう。相手関係を考えれば、ここは勝利が求められる一戦と言える。テンションが上がりやすい面を考慮され、ここまで馬なりオンリー調整だが本数は十分で体をすっきり見せている。恥ずかしくない競馬はできそうな雰囲気。
デゼル(牝3、栗東・友道)は新馬戦、スイートピーSと強烈な決め手を武器にデビューから2連勝。D.レーン騎手が連続騎乗することもあって2番人気に推されたオークスは11着と凡走に終わったが、道中再三の不利があったようだし、キャリア2戦という経験値の差も出たか。スイートピーSの勝ちっぷりからして基礎能力は間違いなく高いはず。立て直されたここで結果を出し、ラスト1冠獲りへ向かいたい。以前はあまり坂路で時計を出せないタイプだったが、先週の坂路追いでは自己ベストを大きく更新して重賞勝ちがある同期の牡馬マイラプソディに対し追走先着を果たした。パワーアップぶり顕著。態勢十分だ。
ほか、デビュー2戦目だったフラワーCは12番人気という低評価だったが、正攻法から快勝しアッと言わせたアブレイズ(牝3、栗東・池江)、フローラSで最速の末脚から3着に入ったフアナ(牝3、栗東・角居)、阪神JFで3着、桜花賞で4着などの実績があるクラヴァシュドール(牝3、栗東・中内田)、アネモネSで2着に入り初の古馬相手だった前走・西海賞を快勝したフィオリキアリ(牝3、栗東・清水久)らも上位進出を狙う。
■9月21日、中山競馬場で3着馬までに出走権が与えられる菊花賞トライアルセントライト記念(GII、芝2200m)が行われる。
ガロアクリーク(牡3、美浦・上原)は、格上挑戦という立場で臨んだスプリングSで鋭く抜け出し快勝を収めた。続く皐月賞はワンツー2頭にこそ水を開けられたが、安泰の3着を確保。日本ダービーはスローから長くいい脚を求められる展開で、やや不向きな流れだったが6着に食い込んでみせた。世代上位の実力馬なことは疑いようがなく、一瞬の切れ味がアドバンテージとなりそうな中山がベストだろう。早い段階からセントライト記念より始動すると見据えられ、逆算していい調整が続いている。先週はGI馬セインコウセイに渋太く食らいつく動きを見せており、態勢は整いつつあるようだ。今週のひと追いで仕上がってきそう。
サトノフラッグ(牡3、美浦・国枝)は、デビュー2戦目の未勝利戦でレコードV。続く自己条件をなんなくモノにすると、重賞初挑戦だった弥生賞で父ディープをほうふつとさせる外まくりから快勝を収めた。しかし皐月賞は直前のオーバーワークが祟って5着、日本ダービーは後方に思い切って下げた策が裏目だった感があり11着と春のクラシック本番では力を出せずじまい。ここでしっかり反撃し、菊花賞に進みたいところだろう。2週前の併せ馬でカレンブーケドールと併せられたことで一気に気配上昇。翌週の攻めでは楽にウッド5F64秒4とかなりの好時計を出した。順調そのものだ。
ほか、ラジオNIKKEI賞で5馬身差Vを果たしたバビット(牡3、栗東・浜田)、青葉賞でクビ差2着に入ったヴァルコス(牡3、栗東・友道)、骨折休養で3カ月半ぶりだった猪苗代特別を快勝のココロノトウダイ(牡3、美浦・手塚)、共同通信杯3着、青葉賞3着と重賞で好走続く良血馬フィリオアレグロ(牡3、美浦・堀)らにも注目だ。
(Text:Nishimura)
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