おしらせ
【今週の重賞】[スプリンターズS]グランアレグリア ズバ抜けた能力[シリウスS]カフェファラオ 改めて軌道に乗りたい
■10月4日、秋のGIシリーズ開幕となる短距離王決定戦スプリンターズS(GI、芝1200m)が行われる。
グランアレグリア(牝4、美浦・藤沢和)はぶっつけで挑んだ昨年の桜花賞を制覇。昨年後半は爪の不安で順調さを欠いたが復帰戦だった昨年暮れの阪神Cを快勝、こちらもぶっつけで自身初のスプリント戦だった今春の高松宮記念で僅差2着、そして続く安田記念で2着アーモンドアイに2馬身以上の差をつけて完勝とここまでズバ抜けた能力を発揮してきた。いきなり走れるのはこれまでの走りで証明済み。中山は初となるが、阪神での実績を考えれば特に苦にするとは思えない。GI3勝目は目前。このレースに照準を据え、9月上旬からみっちりと乗り込まれている。テンション面を気遣ってか当初は単走オンリーだったが、先週に中間初の併せ馬。やや遅れたが、このひと追いで一気にピリッとしてくるはず。ほぼ万全の態勢で臨めそう。
ダノンスマッシュ(牡5、栗東・安田隆)は、前走のセントウルSを制し短距離重賞通算6勝。昨年の高松宮記念は馬場が影響して4着、スプリンターズSでは脚を余し3着と力量断然ながら大舞台で悔しい思いを続けてきた。主戦・川田騎手に手が戻るここで、悲願のビッグタイトル奪取となるか。前走時にある程度仕上がっており、中間は27日に流した程度。時計は平凡だが重苦しさは感じさせず、前走快勝の反動は考えなくていいだろう。高いレベルで安定。
モズスーパーフレア(牝5、栗東・音無)は、昨年このレースで2着など中山芝で【3.2.0.0】。そして何より繰り上がりとは言え、グランアレグリアに先着しての高松宮記念制覇というビッグタイトルを手にしており力量十分。前走の北九州記念は1番人気を裏切る2着に終わっているが、太め残りかつ牝馬のハンデ56.5キロということを考えれば情状酌量の余地はある。春秋スプリントGI制覇を狙いたい。中間、この馬としてはややもっさりした動きが続いたが1週前追いの併せ馬で栗東坂路4F50秒2(強め)と、この馬らしい快時計を出した。これで目論見通り、一気に戦闘態勢へのスイッチオン完了か。今週は単走で流す程度で大丈夫だろう。
ほか、前走のキーンランドCがよもやの15着に終わったものの今春の高松宮記念3着、今夏函館SS勝利など力量は申し分ないダイアトニック(牡5、栗東・安田隆)、前走・北九州記念でモズスーパーフレアを封じ勝利を収めたレッドアンシェル(牡6、栗東・庄野)、昨年は高松宮記念を制しスプリンターズSでは4着だったミスターメロディ(牡5、栗東・藤原英)らも上位進出を狙う。
■10月3日、中京競馬場でシリウスS(GIII、ダ1900m)が行われる。
カフェファラオ(牡3、美浦・堀)は、かなりの激流だったユニコーンSで2番手追走。パタッと止まっておかしくないところだったが、1頭だけ次元の違う粘り腰を見せ結局5馬身差の圧勝を収めた。間違いなくダートでは世代ナンバーワンの実力を誇る。それを考えると単勝オッズ1.1倍と圧倒的支持を受けたJDDでの7着敗退が案外だが、Hペース追走ユニコーンSから中2週でさすがに疲れがあったか。道中躓くシーンがあり、地方の砂も不向きだったのかもしれない。今回は中11週と間隔を取って立て直し。初の古馬相手だがハンデ54キロは恵まれた感があるし、ここから改めて軌道に乗る結果を出してきそうだ。中間は坂路とコースを併用してしっかり本数を消化できており、体調面でなんら不安は感じられない。先週は手応えにお釣りを残してウッド5F自己ベストタイの時計を出した。順調と言える
ほか、JDDでカフェファラオに先着の2着に入ったダイメイコリーダ(牡3、栗東・森田)、長期休養から復帰し前走・阿蘇Sでオープン初勝利を挙げたアルドーレ(牡5、栗東・昆)、辛勝ではあったが前走準オープン勝ちの勢いに乗るエムオーグリッタ(牡6、美浦・古賀慎)らにも注目だ。
(Text:Nishimura)
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