おしらせ
【今週の重賞】[菊花賞]コントレイル無敗3冠へ 死角はきわめて少ない[富士S]ラウダシオン GI勝ちの舞台で結果を
■10月25日、京都競馬場で菊花賞(GI、芝3000m)が行われる。
先週は牝馬路線で無敗の3冠馬が誕生。ここまで6戦6勝で、皐月賞、日本ダービーとクラシック2冠を制しているコントレイル(牡3、栗東・矢作)が、牝馬に続いての“無敗3冠馬”の座を狙う。高い脚力、豊富なスタミナを誇るが、加えて操縦性の高さ、鞍上との意思疎通ぶりもズバ抜けたものがあり、初となる3000mという条件もむしろ好都合か。秋始動戦の神戸新聞杯は包まれて一瞬ヒヤリとさせたが、結局余力を残して楽に抜け出しており同世代との勝負付けはほぼ終わっている。死角はきわめて少ないと言っていいだろう。先週は不動の主戦・福永騎手を背に序盤あえてセーブ気味に入ると、ラストは先行相手を問題にせず抜き去った。前走快勝の反動は微塵もなく、順調そのもので運命の一戦へ臨めそう。
“まだ未完成”と評されることが多かったヴェルトライゼンデ(牡3、栗東・池江)だが、それでホープフルSで2着、日本ダービーでコントレイル、サリオスのワンツーに次ぐ3着に入れているのだから器の大きさは底知れない。前走の神戸新聞杯はコントレイルに完敗ではあったが、休み明けは休み明けでも骨折休養後とあって多少加減した仕上げだったことを考えれば、2冠馬との差はそこまでではないのかもしれない。ひとつ上の半兄は昨年の菊花賞馬ワールドプレミア。血統的素地は申し分なく、今回は余念なく攻められることを考えれば、3冠阻止の走りがあって驚けない。先週は池添騎手を背に実戦並みの併せ馬を消化できており、脚元もだが体調面もすこぶる良さそう。
バビット(牡3、栗東・浜田)は、4月の未勝利勝ちからここまで4連勝。主導権を握って渋太く脚を使い、後続に脚を使わせる取り口が板についており、近2走は重賞連勝だ。まだ底を見せておらず、コントレイルとは未対戦。ここも自分の形を貫ければ、大仕事があるかもしれない。これまではほぼ坂路オンリーの仕上げだったが、ソエ良化に伴ってこの中間はコースで目一杯追えているのは好感。前走快勝の反動はなく、上積みだけ見込める状況だ。
ほか、弥生賞の勝ち馬でセントライト記念では2着だったサトノフラッグ(牡3、美浦・国枝)、セントライト記念では上がり最速の脚を繰り出し5着だったヴァルコス(牡3、栗東・友道)、京都新聞杯を勝ったディープボンド(牡3、栗東・大久保)らも逆転戴冠を狙う。
■10月24日、東京競馬場で富士S(GII、芝1600m)が行われる。
ラウダシオン(牡3、栗東・斉藤崇)は朝日杯FSこそ狭いところに突っ込む不利があり8着に終わったが、今期はクロッカスSを勝ち、ファルコンSで2着、そして前走・NHKマイルCを勝利と力があるところを見せている。今回はGI勝ちと同じ舞台。初の対古馬戦となるものの、そこまでの相手関係ではなく、休み明けでも結果が求められる一戦となりそう。帰厩後はコース中心にしっかり負荷を掛けられており、先週は栗東CW6Fの自己ベストを馬場を大きく回されながら更新。久々の不安は一切感じられない。
ほか、桜花賞で3着に入り米子Sで勝利、京成杯AHで2着などマイル路線で強さを発揮しているスマイルカナ(牝3、美浦・高橋祥)、昨年の朝日杯FS2着馬タイセイビジョン(牡3、栗東・西村)、前走・関屋記念を快勝したサトノアーサー(牡6、栗東・池江泰)、前走・札幌記念で2着と復調気配見せたマイルCS勝ち馬ペルシアンナイト(牡6、栗東・池江)らにも注目だ。
(Text:Nishimura)
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