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【今週の重賞】[天皇賞・秋]アーモンドアイ 偉業達成は目前 [スワンS]サウンドキアラ 牡馬相手でも[アルテミスS]ソダシ 重賞連勝狙う

■11月1日、東京競馬場で天皇賞・秋(GI、芝2000m)が行われる。

アーモンドアイ(牝5、美浦・国枝)は、今年3月のドバイ遠征が“カラ輸送”に。そこからの帰国初戦が今年5月のヴィクトリアマイルだったが、5カ月ぶりの実戦かつ海外帰りとは思えない軽快さで4馬身圧勝を収めた。続く安田記念は出遅れと渋った馬場が祟りよもやの敗北を喫してしまったが、戦意喪失することなく2着にまで押し上げたあたりは力の証明だろう。押しも押されもせぬ国内最強馬だ。秋初戦は昨年同様、ここから。昨年は激しい2着争いを尻目に突き抜け、最後は流し気味に走ってレコードタイムに0秒1差という完勝だった。舞台設定は文句なしと言えるだけに、芝GI8勝の偉業達成はもう目前だ。調整は至極順調で、2週前に併せたマジックキャッスルが秋華賞2着、先週併せたサトノフラッグが菊花賞3着と調教パートナーの好走からも稽古の濃密さが感じ取れる。今週は流す程度で大丈夫だろう。

クロノジェネシス(牝4、栗東・斉藤崇)は昨年の牝馬3冠路線で3着、3着、そしてラスト1冠・秋華賞で1着。今年は強豪古馬牡馬を相手に京都記念快勝、大阪杯2着、そして宝塚記念が圧巻の6馬身Vと牡牝関係なく国内最強クラスの一角を占める実力馬となった。ぶっつけで力を出せるのは昨年の秋華賞で証明済み。左回りは久々だがアイビーS、クイーンCを勝ち、オークスでは3着なら懸念視する必要はないだろう。馬場が渋れば女王アーモンドアイを撃破しての戴冠は十分にありそうだ。帰厩後はウッド中心のいつもの調整。先週は格下相手ではあったが先に行かせた2頭を楽にアオっており、順調そのものだ。今週のひと追いで態勢整いそう。

ダノンキングリー(牡4、美浦・萩原)は昨年の毎日王冠、今年の中山記念などここまで1800mの重賞3勝。皐月賞がタイム差なしの3着、日本ダービーがクビ差2着、今年の大阪杯でクビ+クビ差の3着とGIで十分に勝ち負けできる能力の持ち主で、東京芝コースでは【3.1.0.1】と、舞台設定もいい。このメンバー相手で待望のGI初制覇があってなんら驚けない存在だ。帰厩後は脚を溜め、終いをしっかり伸ばす稽古をこなせており、体調と精神面、双方ともにいい状態のよう。ほぼ万全。

ほか、昨年の2着馬ダノンプレミアム(牡5、栗東・中内田)、距離と熱発明けがどうかだがGI3勝の底力は侮れないフィエールマン(牡5、美浦・手塚)、秋初戦の前走・京都大賞典で2着と順調な滑り出しを見せたキセキ(牡6、栗東・角居)らも盾奪取へ虎視眈々。

■10月31日、京都競馬場でスワンS(GII、芝1400m)が行われる。

サウンドキアラ(牝5、栗東・安達)は今年に入り京都金杯、京都牝馬S、阪神牝馬Sと重賞3連勝。ヴィクトリアマイルで連勝は止まったものの、アーモンドアイに次ぐ2着ならむしろ充実ぶりの証明だ。京都は過去6勝でうち重賞2勝のベスト舞台。昨年秋の休み明け初戦で快勝しているように、この臨戦過程も好感が持てる。牡馬相手のGIIでも勝ち負けになっていいだろう。先々週坂路4F52秒1、先週は52秒5とここ2週、余力残して好時計をマーク。重たい馬場をモノともせず駆け上がれているのはいい傾向だ。

アドマイヤマーズ(牡4、栗東・友道)は朝日杯FS、NHKマイルC、そして昨年12月の香港マイルとマイルGI3勝の実績。出遅れたNHKマイルCこそ差しに回ったが、先行してスピードを持続させるのが本来の持ち味で、GIでも前々で流れに乗れる馬だけに初の1400m戦でもそう戸惑うとも思えない。攻めはこれまでの休み明け時に比べ強化されており、猛時計を連発。休み明けは2回続けて凡走に終わっているが、今回は力をしっかり出してきそうだ。

ほか、一昨年のマイルCS勝ち馬ステルヴィオ(牡5、美浦・木村)、前走大敗も得意の京都なら巻き返しがありそうなベステンダンク(牡8、栗東・安達)、8カ月ぶりだった前走を勝ち上がったメイショウオーパス(牡5、栗東・池江)らにも注目だ。

■10月31日、東京競馬場でアルテミスS(GIII、芝1600m)が行われる。

白毛馬ソダシ(牝2、栗東・須貝)は、函館1800mの新馬戦を余力たっぷりの手応えで快勝すると、続く札幌2歳SはレコードでV。2着馬のマクりに応戦する形で早めに動いたが、結局脚力の違いから押し切ったもので重賞連勝を狙える好素材だろう。行きっぷりがいいタイプで、距離短縮もむしろ好都合か。2週前の坂路追いでは好タイムをマーク、先週のコース併せ馬ではいい折り合いから追われたラストで力強く伸びた。吉田隼騎手が付きっ切りで稽古をつけており、人馬のコンタクトも申し分なしだ。

ほか、新馬戦、コスモス賞と2戦無敗のウインアグライア(牝2、美浦・和田雄)、札幌2歳Sでソダシにクビ差2着だったユーバーレーベン(牝2、美浦・手塚)、サフラン賞で2着だったテンハッピーローズ(牝2、栗東・高柳大)、福島芝1800mの新馬戦で鮮やかな逃げ切り勝ちを収めたオレンジフィズ(牝2、美浦・木村)らにも注目だ。

(Text:Nishimura)

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