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共同通信杯/“日本代表”の意地 芝でもケンシン

調教では併せ馬を突き放したケンシン。マイペースで逃げられるか、藤田騎手の手綱に注目だ。

栗東 CW 重 
86.3-52.1-40.7-12.8 一杯

 昨年、川崎で行われた交流GI・全日本2歳優駿を制したイイデケンシン。レース後、陣営はドバイで行われる3月29日のUAEダービー(国際GII ダート1800m)への挑戦を表明した。 そして、正式に選出の報が届いたのが先週の木曜日。32頭登録のあった日本馬からただ1頭の選出で、まさに3歳日本代表としてドバイに挑む格好だ。
 管理する昆師は
「ドバイはまったく初めてで、検疫体勢などもよくわからないんだけど……」
と、前置きしつつも
「全日本のときもまだまだ本気じゃなかったね、精神面が成長すればもっと面白い。川崎でそうだったように、初コースもでもいけるタイプだよ」
と、世界挑戦へ意欲を見せていた。

 GI馬となって初めて挑むのが今週の共同通信杯だ。暮れからそのまま栗東に在厩、坂路と併せ馬を繰り返す意欲的な乗り込みを積んできた。
「(GI勝ちの)斤量からここを選んだけど、スピードもあるから芝も大丈夫。テンからいいペースでいければ」
と、師は踏んでおり、決して単なる試走気分ではないのは確か。

 6日の追い切りでは馬なりで僚馬サンシーズン(6歳1000万下)と併せられ、終い重点で1F12秒8、4馬身先着のフィニッシュと前走からの好調はキープしている。

 「昆厩舎」「逃げ馬」「藤田騎手」となると先週の東京新聞杯、6番人気ながら優勝を決めたローレルゲレイロと同じパターンだ。差し馬が揃うものの、抜けた存在のいないこのレース。スタートから気分良く走ることができれば余裕の逃げ切り勝ちもあり得るか。“日本代表”として決戦の地へ赴く本馬にとって、いい景気付けにしたい。

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