おしらせ
【今週の重賞】[エリザベス女王杯]ラッキーライラック 連覇へ視界良好[デイリー杯2歳S]才能非凡レッドベルオーブ 兄弟制覇狙う[武蔵野S]タイムフライヤー 好相性コースで重賞連勝だ[福島記念]マイネルサーパス 得意福島で巻き返し
■11月15日、阪神競馬場でエリザベス女王杯(GI、芝2200m)が行われる。
ラッキーライラック(牝5、栗東・松永幹)は、昨年のエリザベス女王杯覇者。今春は強豪牡馬相手のGI・大阪杯で接戦をモノにするなど昨年以上に地力を増してきた感がある。近2走で敗北が続くが宝塚記念は道悪馬場が完全にフィットせず、札幌記念は早め先頭の勝ちに行く競馬に出たところを目標にされたもの。改めて牝馬同士のここなら力の違いを見せ付けるレースになっていい。舞台は昨年と異なるが、大阪杯勝ちと同じ阪神内回りなら異存なしだろう。先々週と先週とCWコースでこの馬らしい豪快な動きを披露。順調そのものの調整過程で、連覇への視界は良好だ。
ノームコア(牝5、美浦・萩原)は、昨年のヴィクトリアマイルでGI初制覇。以降今年のヴィクトリアマイルでも3着、安田記念で4着に入るなどマイラーのイメージが強かったが、前走久々の10F戦だった札幌記念でラッキーライラックに先着しての優勝を果たした。父ハービンジャー、半妹クロノジェネシスという血統背景を考えれば今回の距離は十分に守備範囲だろう。阪神コースは初挑戦だが、中山での好走経験豊富で、割り引く必要はない。再度ラッキーライラックに先着し、GI2勝目となるか。先週は中間初めて併せ馬で追われたが、2勝クラス相手に劣勢の手応え。やや案外な動きだったが、ここで気合いを入れられたことでの変わり身に期待したい。
ほか、前走・オールカマーで重賞初制覇を果たしたセンテリュオ(牝5、栗東・高野)、昨年のオークス馬ラヴズオンリーユー(牝4、栗東・矢作)、秋華賞13着から巻き返しを期す3歳の実力馬リアアメリア(牝3、栗東・中内田)、府中牝馬Sを快勝したサラキア(牝5、栗東・池添学)らも上位争いに加わりそう。
■11月14日、阪神競馬場でデイリー杯2歳S(GII、芝1600m)が行われる。
レッドベルオーブ(牡2、栗東・藤原英)は、昨年このレースを制したレッドベルジュールの全弟。初戦は稍重馬場に切れ味を削がれ、脚を余したような感もあり2着に終わったが前走の未勝利戦では本領発揮しレコードタイムで勝ち上がった。前半に行きたがる面を見せつつも、坂を上がり切ってからひと伸びできたあたりは才能非凡。阪神の坂もむしろ歓迎で、ここは勝ち負けに期待していいだろう。先週は福永騎手が騎乗して古馬2勝クラスを圧倒する動き。ほぼ万全だろう。
ほか、野路菊S(今年は中京芝1600m)を逃げ切って勝ったホウオウアマゾン(牡2、栗東・矢作)、クローバー賞でラヴケリー(先週ファンタジーSで3着)をねじ伏せ勝利したカイザーノヴァ(牡2、栗東・矢作)らにも注目だ。
■11月14日、東京競馬場で武蔵野S(GIII、ダ1600m)が行われる。
タイムフライヤー(牡5、栗東・松田)は、芝GI・ホープフルS勝ち馬だが昨年夏からダート路線へシフト。転向初戦のエルムSで0秒5差6着と砂適性を発揮し、以降も砂重賞の常連として活躍を続けてきた。今年はフェブラリーSで5着と健闘すると、マリーンSでダート戦初勝利、そして前走のエルムSでダート重賞初制覇と1年かけていよいよ本格化を果たした印象だ。東京ダートマイルはフェブラリーS好走、そして昨年の武蔵野Sで2着と走りやすいコース。重賞連勝でGI獲りへ勢いに乗りたい。2週前に坂路で目一杯負荷を掛けられた効果で、先週C.ルメール騎手が騎乗したコース追いでは素軽さ満点の走りを見せた。ほぼ万全の状態で復帰できそうだ。
ほか、59キロがどうかだが今年のフェブラリーS勝ち実績は大きいモズアスコット(牡6、栗東・矢作)、今年のフェブラリーSで3着のサンライズノヴァ(牡6、栗東・音無)、青竜S勝ち、ユニコーンS2着とこの条件で強い3歳馬デュードヴァン(牡3、美浦・加藤征)、昨年このレースを制したワンダーリーデル(牡7、栗東・安田翔)らにも注目だ。
■11月15日、福島競馬場で福島記念(GIII、芝2000m)が行われる。
マイネルサーパス(牡4、美浦・高木)は2歳時のきんもくせい特別をレコード勝ち、昨年ラジオNIKKEI杯で2着、今年の福島民報杯を快勝とこの舞台で無類の強さを誇る。2走前の七夕賞はよもやの大敗に終わったが、重馬場というよりは序盤に寄られて人馬ともにカッとなってのレース運びが裏目だったよう。58キロと酷量だった前走・オクトーバーSで5着とまずまずの秋初戦を終えており、得意舞台での巻き返しを目論む。中間の時計は平凡だが、この馬はいつもこんなもの。程よく気合いは乗っており、使われて着実に気配は上昇している。
ほか、2走前の函館記念で久々の勝利を掴んだアドマイヤジャスタ(牡4、栗東・須貝)、徹底先行型でいかにも福島は合いそうなトーラスジェミニ(牡4、美浦・小桧山)、牝馬の56キロはさすがにキツそうだが福島牝馬Sなど重賞3勝の底力は侮れないデンコウアンジュ(牝7、栗東・荒川)、今年の七夕賞で3着に入ったヴァンケドミンゴ(牡4、栗東・藤岡)らにも注目だ。
(Text:Nishimura)
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