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クイーンC/闘将に捧げる逃走劇 デヴェロッペ

菜の花賞で勝利のデヴェロッペ、そして口取りに臨む加賀師。ラストウィークを勝利で飾れるか。

美浦 坂路 良 
51.1-36.6-24.3-12.2 馬なり

 毎年多くの調教師が定年退職を迎える2月の最終週。本年も今週末のレースをもって松元省師、増沢師などが引退を向えるが、クイーンCへ出走のデヴェロッペを管理する加賀武見師もその一人だ。

 現役時代はクライムカイザーでダービー制覇、全国リーディングは7回獲得した名手。調教師としても21年間で178勝を挙げた“闘将”が競馬人生47年間の総決算を、デヴェロッペに託す。

 前走はオープン特別・菜の花賞。芝での初レースに加え、格上挑戦ということもあり10番人気と低い評価だったが、ハナから後続に影を踏ませない逃走で快勝した。
「脚元がパンとしなかったから、デビューから2戦はダートで使ったんだ。でも、前走通りもともとは芝向きの馬のはずだよ」と、決してフロック勝ちではないことを陣営は強調する。

 1週前追いでは坂道を馬なりで49秒8と一番時計をマークする好調ぶり。今日20日の最終追い切りでも馬なりでラスト12秒2と仕上がりに関しては万全のようだ。
 
「前走は吉田(豊)君が粘り強い乗り方をしてくれましたね。重賞で相手は強くなるけど、牝馬同士だからやれると思っています。デキは変わらずいいので、この馬の競馬をするだけですね」
と、師は落ち着いた口ぶりながらラストウィークに向けて秘めた闘志を隠せない様子だ。

 02年、04年とオンワードメテオで障害重賞勝ちはあるものの、平地重賞勝利はない加賀師。調教師生活の最後に現れた孝行娘が逃げ切れば、これ以上のビッグプレゼントはない。

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