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京都記念/いざ世界へ!弾んだウォッカ

栗東 稍重 51.6-エラー-25.2-エラー 馬なり

「馬が弾んでましたね」
 最終追い切りに跨った四位騎手、取材陣に囲まれての第一声がこの一言だった。
 3月29日に行われる国際GI・ドバイデューティフリー(芝1777m)へ出走を表明しているウォッカ。再始動、そして決戦前の壮行戦となる京都記念へ向け、最終追い切りで猛烈デモを敢行した。
 
 牝馬によるダービー制覇という“歴史的”偉業をなしとげたが、昨年後半は不完全燃焼なレースが続いた。
 明けて4歳。馬体の完成期を迎えトモにもひときわ筋肉がついたと判断した陣営は、坂路2本乗りというハードトレをダービー馬に課してきた。
「体がきっちり固まってきたからね。これからは牝馬同士じゃなくオトコ馬、そして世界が相手ということもある。ここまではまったく順調」
陣営は自信を持って送り出す構えだ。

 2週前には角居厩舎流の3頭併せを敢行し、闘志のスイッチを入れた。そして昨日20日、最終追い切りではパートナー・四位騎手を背に坂路を駆け上がり、持ったままで4F51秒6、そして冒頭の言葉だ。
「去年後半はテンションが上がって、きつい状態が多かった。休ませたおかげで精神も馬体も、どっしりとしてきたのは何より」
と、四位騎手は愛馬の順調さに目を細めた。
 
 調整過程は抜かりなし。世界の強豪と対峙する一戦を見据え、負けられない壮行レースへ女傑が挑む。

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