フラワーＣ／アロマキャンドル 花開く未知の魅力

美浦　ポリ　良　68.5-52.9-38.5-12.1　馬なり 　未知の魅力。阪神ＪＦ、アロマキャンドルの４番人気には、その一点への期待があったはずだ。 　未勝利戦の３馬身差逃げ切りに続き、いちょうＳではアポロドルチェ、スマイルジャックという牡馬の強豪を退けての優勝。確かに、この馬には「何かやってくれるかもしれない」という雰囲気があった。 　だが、レース内容も結果も、ファンを満足させるものではなかった。３コーナー過ぎに外の馬から押し込まれ、走りのリズムを崩してしまい１３着敗戦。鞍上の藤田騎手は「競馬にならなかった」と苦虫を噛みしめるような表情でレースを振り返った。 　消化不良のまま終わった前走だけに、陣営も「このままでは終わらない」と強い思いでここに臨もうとしている。 　今日の追い切りでは三浦騎手が跨り、ラスト１Ｆは鋭い伸び。これで４週連続となるポリトラックでの追い切りで、休み明けのレースとはいえ、中間の調教本数は十分。力を出せる態勢が整った。 　実戦でも手綱をとる三浦騎手は、調教終了後もスタンドに残って坂井千明元騎手にアドバイスを求めていた。すでに２勝を挙げている期待の新人騎手と、男勝りの牝馬。このコンビからは、何かやってくれそうな雰囲気が漂う。