おしらせ
フィリーズレビュー/11年ぶりの師弟コンビ復活で ペプチドルビー
栗東 B 稍 84.0-67.6-52.6-39.3-11.4 直一杯 「オーナーがいいキッカケをつくってくれたね」 ペプチドルビーの境直師は11年ぶりとなる師弟コンビ復活に笑顔を見せた。 「競馬に行っていいスピードがある。精神面で成長しているし、札幌で連勝した時もまだ余裕があったから」 と手応えを感じている様子。それよりもなによりも、かつての弟子が自厩舎の素質馬に跨りクラシックに挑む喜びは、おおよそ当人同士でしか知り得ない胸裏を秘めているに違いない。 「いつかはお願いしようと思っていた。未勝利戦というわけにいかないので、重賞とか大きなレースに出られるのを待っていた」 とは本馬のオーナーである沼川一彦氏。2戦2勝、堂々のオープン馬としてクラシックに挑む愛馬が、途切れかけていた師弟関係を紡いでくれると信じての依頼だった。 オーナーの意気を感じて快く引き受けた藤田騎手は「境先生がいいなら。でも、また武英騎手にも乗せてあげてほしい」と弟分である主戦騎手への心遣いも忘れていない。“男”藤田と呼ばれる所以は、無骨だが義理人情に厚い面、人を思いやる気持ちに溢れている人柄にあるのかもしれない。 12日はレースでも騎乗する藤田騎手を背にBコースで追われ、ラスト1ハロンを11秒4と抜群の反応を見せたペプチドルビー。札幌のオープン快勝後、放牧に出され、一度は昨年末に栗東へ帰厩したものの大事を取って再度放牧へ。年明けに帰厩してからはここを目標に定め、約2カ月以上に渡って乗り込みを消化した。 デビュー戦は経験馬相手に未勝利戦を勝ち上がり、続くオープンと連勝。素質、スピードはこのメンバーに入っても見劣らない。あとは6カ月ぶりで息がもつかどうかだ。