おしらせ
高松宮記念/追い込み不利?! そんなの関係ねぇ!
栗東 栗東 DW 稍重 66.4-50.5-36.9-11.6 一杯 「折り合いに不安を抱える馬だからスプリント戦は合っていたのかもしれなないね」 こう話すのはファイングレインを管理する長浜師だ。前走シルクロードSでは鮮やかな末脚を繰り出し快勝。最後方から直線だけで他馬を蹴散らした追い込みは、淀の観衆に強烈なインパクトを残した。 ここ2戦はメンバー中最速の上がりを記録、1200m戦に至っては3戦負けなしと抜群の成績を誇る。NHKマイルCで2着後は、骨折で長期休養を余儀なくされた。復帰後は期待されたほどの結果を残せなかったが、ここに来てようやく素質が開花。遅れてきた素質馬が、春のスプリント王者を目指す。 最終追い切りはDウッドでの単走追い。併せ馬をすると引っ掛かり気味にいく面があり、オーバーワークを避けるのが狙いだ。テンから終いまで意欲的に追われたが、最後まで脚色を鈍らせることなく力強い動きを披露した。調教をつけた影山助手は「前回の反動も少なく、この中間は順調そのものだった。今日の追い切りでは一杯に追ったから、体もスッキリして好仕上がり。相手は強いが自分の力さえ出し切れば、チャンスは十分にある」と自信を見せる。 前走の勝利で一躍、高松宮記念の主役に名乗りを挙げたファイングレイン。フルゲート・直線の短い小回りコースと、追い込み馬には不利な材料が揃う中京の電撃戦をどう捌くのか。短距離路線に彗星のごとく現れたシンデレラボーイの走りから目が離せない。