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【今週の重賞】[ジャパンC]アーモンドアイ 世紀の一戦制し花道飾るか[京阪杯]目下充実 レッドアンシェル勝機[京都2歳S]ワンダフルタウン 中間猛時計マーク

■11月29日、東京競馬場でジャパンC(GI、芝2400m)が行われる。

アーモンドアイ(牝5、美浦・国枝)は、3歳時に牝馬3冠を制しジャパンCでは驚異のレコードV。その後国内外でGIタイトルを積み上げ、前走の天皇賞・秋で芝GI8勝という偉業を達成した。今回、引退戦として臨むこととなるが前走がある程度余裕を残したつくりだったようだし、レースは自然体から抜け出したもの。余力を十分保っての参戦と考えていいだろう。これまで東京コースでは崩れておらず、2年前の走りから距離2400mもまったく問題ない。今後更新は不可能か、とも思える芝GI9勝目で引退の花道を飾りたいところだろう。中3週と間隔が詰まっており、中間の時計は1本のみ。C.ルメール騎手を背に前の馬を追い掛けすぎず、力みなく走れていた。精神面が安定しているのはなにより。

コントレイル(牡3、栗東・矢作)は、前走の菊花賞を制し父ティープインパクト以来となる無敗でのクラシック3冠制覇を達成した。その菊花賞はアリストテレスにクビ差まで迫られての辛勝で距離は不向きだった感はあるが、サリオス以下を問題にしなかった東京芝2400mに戻ればいかんなく持てる能力を発揮できるはずだ。過去、無敗牡馬3冠制覇を達成後のレースではシンボリルドルフがジャパンCで3着、ディープインパクトが有馬記念で2着といずれもキャリア初の敗北を喫している。そのジンクスを破る結果をコントレイルは残すことができるか。レース間隔は中4週。中間2本目だった先週の併せ馬では2歳馬に遅れを取ってしまったが、5Fで66秒台前半と菊花賞1週前時以上の時計をコースで出せていることそのものは評価できる。依然好調維持。

デアリングタクト(牝3、栗東・杉山)は、前走の秋華賞が5カ月ぶりのぶっつけ。既定路線ではあったものの、本番ではテンションが高く久々の影響を感じさせたが結局早めに踏み込んでから抜け出す横綱相撲で史上初となる無敗の牝馬3冠制覇を達成している。今回の東京芝2400mでは、オークスが半馬身差の勝利。しかし接触され位置取りが悪くなったことを考えれば強い勝ち方をしたと言っていい。3歳牝馬53キロの恩恵は過去のレース結果が物語る通り。1回使われて“ガス抜き”が完了した上昇度も含めて考えれば、勝ち負けは十分に考えられる。レース間隔は中5週。短期放牧からの帰厩後は坂路とコースでこの馬らしい折り合いと弾けっぷりを見せている。順調そのものだ。

ほか、昨年このレースで2着だったカレンブーケドール(牝4、美浦・国枝)、香港ヴァーズの勝ち馬で前走・京都大賞典を快勝しているグローリーヴェイズ(牡5、美浦・尾関)、昨年のこのレースで5着だったユーキャンスマイル(牡5、栗東・友道)、11カ月ぶりがどうかだが昨年の菊花賞を制した底力は侮れないワールドプレミア(牡4、栗東・友道)、フランスから参戦するウェイトゥパリス(牡7、仏・A.マルチアリス)も“3冠馬対決”に割って入りたいところだ。なお、このレースに登録があったサートゥルナーリアは故障のため回避している。

■11月29日、阪神競馬場で京阪杯(GIII、芝1200m)が行われる。

レッドアンシェル(牡6、栗東・庄野)は、夏の北九州記念を快勝。モズスーパーフレアら牝馬実績馬がハンデを課せられていたという面はあったにせよ、レッドアンシェル自身57キロを背負っていたことを考えれば充実ぶりを物語る内容だった。続く前走のスプリンターズSは発表こそ「良」だったが、力を要する不向きな馬場コンディションだったし、16頭立て13番枠と枠もキツかったよう。そこで0秒7差6着なら、これも力と勢いの証明と言えるだろう。走りやすい現在の阪神馬場、そしてだいぶ楽になる相手関係で勝ち負け濃厚。先週は坂路で終いだけ重点に追われ、4F52秒6-1F11秒8(一杯)と豪快に伸びた。中7週とひと息入れた効果は大きそうだ。

ほか、初のスプリント戦に挑むマイル重賞3勝馬プリモシーン(牝5、美浦・木村)、重賞初Vを狙うシヴァージ(牡5、栗東・野中)、良血の上がり馬カレンモエ(牝4、栗東・安田隆)らにも注目だ。

■11月28日、阪神競馬場で京都2歳S(GIII、芝2000m)が行われる。

ワンダフルタウン(牡2、栗東・高橋忠)はデビュー戦で2着に敗れたが、負かされた相手は先週東スポ杯を快勝したダノンザキッド。続くデビュー2戦目、新潟芝1800mの未勝利戦は後続に8馬身差をつけてのレコード勝ちで、器の大きさをアピールしている。前走・萩Sは1番人気を裏切っての3着に終わったが、3カ月ぶりでプラス16キロだった体を持て余すような面があり、京都外回りの瞬発力勝負に対応できなかったか。1回使われ上昇が見込めるここはVを意識する一戦となりそう。先週は騎手騎乗だったとは言え、僚馬をアオって先着。CW5Fで65秒5(強め)と余力を残して猛時計を出した。デキは言うことなし。

ほか、札幌2歳Sで3着に入ったバスラットレオン(牡2、栗東・矢作)、休み明けのアイビーSでクビ差2着に入ったラーゴム(牡2、栗東・斉藤崇)らにも注目だ。

(Text:Nishimura)

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