おしらせ
ユニコーンS/血が騒ぐ!サダムイダテン
栗東 DW 稍重 82.1-65.4-51.2-38.3-12.1 一杯 デビュー戦は大楽勝。2戦目のラジオNIKKEI杯では2着に入り、クラシック候補生と大きく期待されたサダムイダテン。しかし、その後の失速ぶりはご存知の通り。皐月賞、日本ダービーと“本番”への出走は叶わず、GI・NHKマイルCでは5番人気に推されるもディープスカイから1秒5差の8着に終わってしまった。名誉挽回を期し、ダート重賞ユニコーンSに挑む。 初のダート戦になるが、血統的な適性は申し分ない。母の半弟はガーネットSやJBCスプリント勝ちもあるマイネルセレクト。その父はフォーティナイナーだが、イダテンの父もフォーティナイナー。そもそもマイネルセレクトを意識して付けられた配合で、芝戦線での活躍に期待するほうに無理があったか。 「NHKマイルCも4コーナーまでは勝った馬と同じ位置にいたんだが、そこからの伸びがさっぱり。正直いって、芝では限界を感じた。フォーティナイナーの仔だし、ダート適性はきっとあるはず」と、管理する中村師は路線変更に活路を見出したい構えだ。 最終追い切りは、初コンビとなる武豊騎手を背に意欲的な3頭併せ。先行する2頭をあっさり抜き去って、直線は実質単走状態になったが、フィニッシュまで気を抜くことなくラスト1F12秒1と圧巻の内容。好調ぶりを猛烈にアピールした。 「いい動きでしたね。クラシックで期待されたとか、そういう先入観なしで、本当に良く走る馬やなぁという感じ」 と、武豊騎手は大きな手応えを感じた様子で笑顔を見せていた。 ダート猛者たちが集う一戦となったが、血の濃さでは決して負けていない本馬。名手の手綱が冴えれば、デビュー戦以来の圧勝劇があってもいい。