おしらせ
超抜時計で急浮上!/ザデイ
いよいよ今週末から新馬戦がスタートとなるが、開幕週にデビューする2歳馬のうち、ここへ来て急激に評価が上がった一頭がいる。それがザデイ(牝、美浦・伊藤圭厩舎)だ。 6月6日の坂路調教では内田博騎手が跨って4F50秒6?1F12秒3と、2歳馬としては超抜の時計をたたき出し、トレセン内そしてPOGファンの間ではこの話題で一時騒然となった。11日の坂路調教でも全体はエラーながら4F推定51秒台前半、終い1F12秒5と臨戦態勢は整っている。 管理する伊藤圭師は「内田君がずっとつきっきりで調整してくれて、楽しみですね。バネにはいいものがあり、どういう条件でも対応できそうですよ」と、気負わない口調ながら秘めた手応えは隠せない様子。 父はGI4勝、初年度でダンツキッスイを出したシンボリクリスエス。母ウエイアウトからは、正直ここまで傑出馬は出ていない。しかし、その父The Minstrelをブルードメアサイアーに持つ馬では、デビュー2戦目で後続を3秒(!)千切り、続く500万下特別でも8馬身差の圧勝劇を演じたロードプリヴェイルの存在が印象深い。3歳夏の出来事で、クラシックには無縁の話ではあるものの、その爆勝ぶりとザデイの坂路猛時計はイメージが重なるところ。 デビューは福島の開幕週、6月22日の芝1200mを予定している。このレースには同じシンボリクリスエス産駒の評判馬、ジェットスパークル(牝、美浦・加藤征厩舎)も出走予定だ。勝ち名乗りを挙げ、一番出世を遂げるのはこの2頭のうちどちらかになるのか? それとも伏兵が割って入るのか? 固唾を呑んで見守りたいレースとなった。