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【今週の重賞】[阪神JF]ソダシ 抜けたセンスと脚力 [カペラS]ダンシングプリンス 7連勝で重賞初Vだ[中日新聞杯]トリコロールブルー 気分良く走れるコースで巻き返し

■12月13日、阪神競馬場で阪神JF(GI、芝1600m)が行われる。

ソダシ(牝2、栗東・須貝)は祖母シラユキヒメ、母ブチコと美しい白毛でお馴染みの家系の一員で、自身も白毛。函館芝1800mの新馬戦を快勝後、中7週とひと息入れて臨んだ札幌2歳Sをレコード勝ちし、白毛馬として初となる芝重賞勝ちを成し遂げた。前走は東京マイルのアルテミスS。1F短縮の流れと坂がある高速馬場への対応がどうかと思われたが、好位から33秒台の上がりを繰り出し2着に1馬身3/4馬身差の完勝を収め、戦前の懸念を杞憂に終わらせた。これで無傷の3連勝。レースセンス、脚力ともにズバ抜けている印象で、マイルの流れも問題なし。2歳女王にもっとも近い存在と言っていい。中間は坂路とコース追いを併用するいつも通りの調整。先週、吉田隼騎手が騎乗したコース併せ馬では古馬2勝クラスに追走先着、5F64秒台の猛時計を出した。これが実質の最終追いで、今週は微調整程度で大丈夫だろう。

メイケイエール(牝2、栗東・武英)は白毛ではないが、曾祖母シラユキヒメでソダシと同じ一族。小倉芝1200mの新馬戦で5馬身差の圧勝を収め、続く小倉2歳Sでは雨で渋った馬場のなか鋭い脚で差し切って重賞初制覇を果たした。そして前走、1F延長のファンタジーSが試金石の一戦。鞍上武豊騎手がなだめるのに相当苦労したが、直線でしっかり弾けてレコードVを決めてみせた。こちらも無傷の3連勝。行きたがる面があり、さらなる1F延長がどうかだが阪神コースでの勝利経験は大きなアドバンテージだ。2歳女王となる資格十分。先週水曜には武英師が騎乗し“マイル仕様”を意識した、ゆったり入るコース追いでまずまず折り合えていた。精神面の進境は少なからず感じられる。

ほか、サトノフラッグの全妹で新馬戦、1勝クラス特別と無傷2連勝のサトノレイナス(牝2、美浦・国枝)、ブラックスピネルの半妹で前走のアウジアラビアRCでは2着だったインフィナイト(牝2、栗東・音無)、オープン特別を2勝している九州産馬ヨカヨカ(牝2、栗東・谷)、ファンタジーSで上がり最速の末脚から2着に入ったオパールムーン(牝2、栗東・昆)らも2歳女王の座を狙う。

■12月13日、中山競馬場でカペラS(GIII、ダ1200m)が行われる。

ダンシングプリンス(牡4、美浦・宮田)は、船橋で3連勝、中央再転入後3連勝と目下6連勝中。ダート短距離戦で主導権を握って押し切る、ケレン味ない取り口で連勝を続けている。前走の外房Sは激しい先陣争いとなり、ラップ以上に厳しい序盤の展開を強いられたが、抜群の手応えで直線に向くとそのまま先頭ゴールインという勝ち内容だった。重賞でも優に通用を意識させる素材で、前走と同じ中山ダ1200mなら更に連勝を延ばす可能性十分。7連勝での重賞初Vなるか。昇級初戦とあって斤量56キロで走れるのも好材料だ。爪に弱さを抱えており、間隔をあけたほうがいいタイプ。2カ月半置いたカペラSを目標とするのはかなり早い段階で決まっており、11月中旬から予定通り順調に調整されている。先週の坂路追いではラスト1F11秒9(強め)と絶好の反応を披露し、ほぼ万全の仕上がり。

ほか、3月に中山ダ1200mのオープン特別・千葉Sを勝利し、その後ここまで大井ダ1200mの重賞2勝を上積みしているジャスティン(牡4、栗東・矢作)、中央勢相手にJBCスプリントを制したサブノジュニア(牡6、大井・堀千)、3カ月半ぶりだった前走・室町Sを勝って勢いに乗るレッドルゼル(牡4、栗東・安田隆)、昨年このレースで3着に入るなどダート短距離戦で崩れず走っているシュウジ(牡7、栗東・須貝)らにも注目だ。

■12月12日、中京競馬場で中日新聞杯(GIII、芝2000m)が行われる。

トリコロールブルー(牡6、栗東・友道)は、2走前のケフェウスSでオープンクラスでの初勝利。2000m前後のレースで上位争いはするものの歯がゆさも同居していた馬だが、中京の走りやすいコース形態がひと押しの材料となったようだ。前走のオクトーバーSは人気を裏切ってしまったが、これは荒れた馬場と中だるみして前が残る流れが向かなかったか。快勝した2走前と同じコースに戻り、巻き返しを期す。中間は意欲的に追われており2週前、先週とコースでしっかり負荷を掛けられた。中7週と間隔を取ってのリフレッシュ効果は大きそうだ。

ほか、10カ月弱ぶりがどうかだがクラシック3冠すべてで3着以内に食い込んだ底力は侮れないヴェロックス(牡4、栗東・中内田)、オープン昇級後2戦続けて2着とクラスにメドを立てているボッケリーニ(牡4、栗東・池江)、20カ月にわたる長期休養からの復帰後15着、2着、1着と軌道に乗ってきたグロンディオーズ(牡5、美浦・田村)、昨年このレースを強烈な末脚で差し切り勝利したサトノガーネット(牝5、栗東・矢作)らにも注目だ。

(Text:Nishimura)

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