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【今週の重賞】[高松宮記念]春のスプリント王者決定戦にナムラクレアなど4歳馬が多数参戦

■3月26日、競馬場で第53回・高松宮記念(GI、芝1200m)が行われる。

スプリント重賞3勝を挙げるナムラクレア(牝4、栗東・長谷川)はGI初制覇を目指す。初めての古馬GI挑戦となった昨秋のスプリンターズSでは大外を回る競馬となり、勝ち馬に0秒2秒差の5着に惜敗。先着した4頭は全て内を通った馬で、その分の差が出た結果だ。前走・シルクロードSでは56.5キロと経験したことのない重い斤量を背負いながらも古馬牡馬をねじ伏せ重賞3勝目。今回と同じ舞台をクリアできたのも収穫だった。父ミッキーアイルは本レースで3着→2着。主戦だった浜中騎手が同産駒でGIタイトルを手にすることができるか注目だ。

同じくミッキーアイル産駒のメイケイエール(牝5、栗東・武英)は昨年のリベンジを期す。昨年は17番枠から外好位を進み、懸命に脚を伸ばすも勝ち馬に0秒1差の5着。秋のスプリンターズSは14着に大敗。勝負どころで手応えが悪くなり本来の末脚を発揮できなかった。セントウルSでレコード勝ちを収めてから中2週というローテが響いていたかもしれない。前走は・香港スプリントでは向こう正面で上がっていき制御が利いていなかった印象だが、それでも0秒3差5着と力は示した。今回は復帰した池添騎手に手戻り。おてんば娘を知り尽くした鞍上の手腕に期待したい。

アグリ(牡4、栗東・安田隆)は昨年夏に1勝クラスを勝ち上がると、2勝クラス→3勝クラスと3連勝。重賞初挑戦となった前走・阪急杯ではスッと2番手を確保すると早め先頭で押し切り、破竹の勢いで4連勝を飾った。父カラヴァッジオは芝6FのGIを2勝。同産駒のテネブリズムも短距離GI2勝を挙げている。確実に産駒はそのスピードを受け継いでおり、アグリ自身初の1200m戦も守備範囲と見ていいだろう。あとは一気にメンバーレベルが上がるGIでどこまで通用するかがポイントになる。

1年3カ月ぶりの復帰戦を迎えるのがピクシーナイト(牡5、栗東・音無)。2021年の香港スプリントで起こった多重落馬事故により骨折を発症。長期休養を余儀なくされ、今年の阪急杯で復帰する予定だったが、左トモにリンパ管炎が見受けられ回避。患部の腫れや歩様はすぐに回復したようで、改めて大舞台での復活を目指す。2週前に復帰後初の時計を出し、坂路を併せ馬で4F51秒8-1F12秒7追走先着と好時計をマーク。1週前もしっかり負荷をかけて時計を出しており、状態面に不安はなさそう。今回のメンバーでスプリントGI勝ちの実績があるのはナランフレグと本馬のみ。実績と素質を疑う余地はないが、大きな事故を受けた後に実戦で力を出し切れるかがカギだろう。

ウインマーベル(牡4、美浦・深山)はスプリンターズS2着の実績上位馬。古馬相手に55キロと斤量に恵まれたものの、ナムラクレアを内から見る形で運び、馬群の間から力強く脚を伸ばすセンスの良さを披露。ゴール板を過ぎてからも伸びており、運び方ひとつで勝ててもおかしくなかった印象だ。前走・シルクロードSは59キロを背負い7着。トップハンデ、休み明け、外枠と厳しい条件が揃っていたことが敗因だ。今回は中7週の叩き2戦目。未勝利戦を勝ち上がって以降の成績は、中8週以内なら【3.2.0.0】と結果が出ているローテーションだ。内めの枠から流れに乗れればチャンスが巡りそう。

他にも、阪急杯でまさかの敗戦を喫し大舞台で巻き返しを図るグレナディアガーズ(牡5、栗東・中内田)、オーシャンS勝ちのヴェントヴォーチェ(牡6、栗東・牧浦)や、シルクロードSで58.5キロを背負い4着と見せ場を作ったトウシンマカオ(牡4、美浦・高柳瑞)、昨年覇者のナランフレグ(牡7、美浦・宗像)など、春のGIシリーズの幕開けに相応しいハイレベルの快速自慢が集まった。最強スプリンターの称号を手にするのはどの馬か。見逃せない一戦だ。

(Text:Funaki)

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