おしらせ
【今週の重賞】[マーチS]チャンピオンズC3着馬ハピが2023年の始動戦に臨む
3月26日、中山競馬場で第30回・マーチS(GIII、ダ1800m)が開催される。昨年の覇者メイショウハリオはこのレースを制した勢いに乗って、続くJpnI・帝王賞も勝利。ダートの大舞台に繋がる重賞に今年は24頭が登録している。
ハピ(牡4、栗東・大久保)は昨年末のGI・チャンピオンズCで3着の実績馬。それまで追い込み一手だった同馬を突然先行させたのは鬼才・横山典騎手のひらめきの賜物かもしれないが、それに応えたハピの充実ぶりを示すレースでもあった。先日の名古屋大賞典に登録をしていたが除外され、こちらに矛先を向けた恰好。今後狙ったダートグレード競走に出走するためにもここは賞金を積み増しておきたい一戦。初重賞タイトルがかかることもあり、いっそう力の入るレースになりそうだ。
サンライズホープ(牡6、栗東・羽月)は重賞2勝馬。昨年11月のみやこSではそれまでの先行策から一転し、後方からの競馬を選択。後に名古屋大賞典を制すハギノアレグリアスや東京大賞典4連覇のオメガパフュームなどといった有力馬を下して勝利した。前走の東京大賞典は3角から一気に仕掛けるもさすがに早仕掛けだったようで最後は失速。とはいえ、3着のメイショウハリオと1馬身差の4着なら一定の力を示した内容だった。ある程度の斤量を背負うことは陣営も織り込み済みのはず。実績馬が巻き返しを期す。
ホウオウルバン(牡5、美浦・池上)はOP特別・総武Sを制してここへ参戦。その総武Sを含め、中山ダ1800mで5勝を挙げる生粋のコース巧者だ。初めて重賞に挑戦した昨年のシリウスSでは大敗を喫したが、得意のコースなら話は別。好相性の舞台で重賞奪取なるか。
カフジオクタゴン(牡4、栗東・矢作)は昨年のレパードS勝ち馬。こちらもハピと同じく、名古屋大賞典を除外となってこちらにスライドした形。前崩れのレパードSを制したようにスタミナに自信を持つ同馬。タフな流れになりやすいマーチSはこの馬にとっておあつらえ向きの舞台かもしれない。
一昨年の京成杯AHを制したカテドラル(牡7、栗東・池添)は7歳にして初めてダートへ挑戦する。しかしながら血統面を見ると、半兄にはエルムSを制しマーチSでも2着の実績があるジェベルムーサの名が。小回り向きの機動力も備えていることから、このダート替わりがハマる可能性も十分だろう。芝とダートで“二刀流”の重賞勝利を目指す。
ウィリアムバローズ(牡5、栗東・上村)はダート転向後【5.3.0.1】と抜群の成績。前走のポルックスSでもニューモニュメント(後に川崎記念3着)にクビ差とOPクラスでも好走を続けている。ダートで唯一3着を外したのは逃げてハイペースに巻き込まれたGIII・みやこS。敗因は明確で「重賞だと力不足」との指摘はあたらないだろう。ここも王道の先行策から勝利を狙う。
この他にも条件戦3連勝中のエスポワールシチー産駒ロードヴァレンチ(セ4、美浦・中舘)、昨年の2着馬ケンシンコウ(牡6、美浦・小西)、プロキオンS勝ち馬ゲンパチルシファー(牡7、栗東・佐々木)などチャンスのありそうな馬は十指に余る混戦ムード。同日のGI・高松宮記念に負けず劣らず、予想しがいのあるレースになりそうだ。
(Text:Hiraishi)
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