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【今週の重賞】[阪神大賞典]菊花賞、有馬記念で連続2着のボルドグフーシュが初重賞タイトルを目指す

■3月19日、阪神競馬場で第71回・阪神大賞典(GII、芝3000m)が開催される。春の天皇賞に繋がる伝統のステップレースに今年は15頭が登録している。

ボルドグフーシュ(牡4、栗東・宮本)は菊花賞、有馬記念でいずれも2着に好走した実績の持ち主。長丁場への適性という点に心配は全く要らないだろう。実力は明らかながら重賞タイトルは未だなし。春の盾に主役として臨むためにも、ここはぜひとも勝ちたい一戦だろう。

ディープボンド(牡6、栗東・大久保)はこのレース2連覇中。凱旋門賞からの帰国初戦となった前走・有馬記念では8着と崩れてしまったが、遠征の疲れと不利な大外枠が影響した印象は否めない。悲願のGI勝利に向け、まずは同一重賞3連覇の偉業で弾みをつけたいところだ。

ジャスティンパレス(牡4、栗東・杉山晴)はホープフルS2着、菊花賞3着とこちらもGIでの好走歴あり。半兄パレスマリスはダ2400mのGIベルモントS勝ち馬で、いかにも長丁場に向いた血統背景の持ち主だ。半兄アイアンバローズとともに兄弟での好走を目論む。

ブレークアップ(牡5、栗東・吉岡)は昨年のアルゼンチン共和国杯勝ち馬。前走の有馬記念ではタイトルホルダーが刻む流れに戸惑ったのか16着と大敗したが、初めてのGIだった点も鑑みれば度外視可能だろう。吉岡厩舎への転厩初戦となる今回、どのような走りを見せるか注目だ。

アイアンバローズ(牡6、栗東・辻野)は先に触れたジャスティンパレスの半兄。ステイヤーズS2着、阪神大賞典2着の実績が示す通り、こちらも母パレスルーマー譲りの長距離適性をしっかりと受け継いだようだ。巧みな立ち回りを武器に一発を狙う。

この他にもジャパンC4着などGIで掲示板に載ったこともある古豪サンレイポケット(牡8、栗東・高橋忠)、今村騎手との新コンビが注目を集めそうなアイドルホース・メロディーレーン(牝7、栗東・森田)、展開のカギを握りそうなアフリカンゴールド(セ8、栗東・西園正)など脇を固めるメンバーにもチャンスは十分。久々に淀が舞台となる春の盾に向けて、ここで弾みをつけるのはいったいどの馬になるだろうか。

(Text:Hiraishi)

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