タイセイアトム、ハナは譲らない／函館スプリントS

函館　ダート　強め　一杯　60.9-47.3-35.5-12.4 　メンバー中、今年に入って重賞を勝っている馬は2頭しかいない。そのうちの1頭タイセイアトムが、4ヶ月の休養を叩いて確実に良化してきた。確かに近走はダート競馬での活躍が目覚しいが過去には芝も2勝しているし、3週目で荒れ始めた函館の芝は、むしろプラスに出る可能性の方が高い。矢作師も 「芝のことよりもウチの馬は展開がすべて。逃げる形がベストなので」と芝は気にならないようで、視線は逃げ争いになるであろうウエスタンビーナスの方へと向けられていた。 　3日の調教ではオリオンオンサイト（古馬1000万下）と実戦さながらの併せ馬を敢行。結果は前半の2馬身差が縮まらない精彩に欠ける走りっぷりで、記者達の不安を募らせたが「相手も走る馬だし、こうなることも想定済みだよ」と同師は全く気にしてない様子。 　ここを勝てばレースの選択肢も増え、スプリント路線の台風の目になるタイセイアトム。もし、ハナを奪えたらその夢は一気に現実味を帯び始めるだろう。