おしらせ
セレクトセール2日目 総括
北海道苫小牧にあるノーザンファームで昨日から行なわれている、セレクトセール2008は2日目を迎え、今日15日は当歳馬のセリが行われた。 最高価格で落札されたのは、大方の予想通りビワハイジの2008(牡、父ディープインパクト)。アドマイヤジャパン、アドマイヤオーラを輩出したビワハイジに、今年初年度産駒が生まれたディープインパクトを父に持つということもあり例年以上に注目を集めたが、こちらは大方の予想を裏切り、2億2000万円という落札価格に落ち着いた。落札者は「トーセン」の冠名でおなじみの島川隆哉氏。 2位はロゼダンジュの2008(牡、父クロフネ)。母ロゼダンジュはロゼカラー、ローズバド、ヴィータローザらと同じローザネイを母に持つ、いわゆる薔薇一族。落札価格は1億3500万円で、落札したのは競走馬の仲介業務を行なっている多田信尊氏。実際の業務体系は謎が多いのが現状だが、過去の傾向から推測すると、カジノドライヴでおなじみ山本英俊氏か、「サトノ」の冠名でおなじみ里見治氏が馬主となる可能性が高そうだ。 3位はアドマイヤモナークの半弟にあたるスプリットザナイトの2008(牡、父ディープインパクト)。兄も所有していた近藤利一氏が1億2500万円で落札。近藤氏は、前日の1歳馬セールでクロフネの半弟を2億4500万円の最高価格で落札するなど注目を集めたのに続き、この日も5頭の当歳馬を購入。大きな存在感を見せつけた。 牝馬で最高価格となったのは、ウオッカの全妹で注目を集めていたタニノシスターの2008(牝、父タニノギムレット)。こちらはなんと、1歳馬のセリには参加していなかったダーレー・ジャパンが1億500万円で落札。現在中央競馬の馬主資格を持っていないだけに、再び中央の馬主資格を取得するのか、はたまた地方でデビューさせるのか、今後の動向を見守りたい。 もう1頭大台を突破し1億円ジャストで落札されたのが、今年の皐月賞馬キャプテントゥーレの半弟、エアトゥーレの2008(牡、父ディープインパクト)。こちらを落札したのは、2位で登場した多田信尊氏が代表を務めるグローブエクワインマネージメント。こちらも山本英俊氏、里見治氏あたりが馬主になる可能性が高いはずだ。 2日目は計165頭(欠場馬15頭を除く)が上場され、総売上44億7,150万円、平均価格3,606万円、落札率75.2%。当歳馬セールは明日もう一日残しているものの、今のところ昨年と同等の売り上げを記録していると言える途中経過になっている。 セレクトセールもいよいよ明日の当歳馬151頭(欠場馬5頭を除く)を残すのみ。注目は、2歳上の姉が6億円という価格をつけたトゥザヴィクトリーの2008(牡、父シンボリクリスエス)。オークス馬にディープインパクトが配合されたエリモエクセルの2008(牝、父ディープインパクト)、シルクプリマドンナの2008(牡、父ディープインパクト)。重賞4勝馬アドマイヤキッスの半弟キッスパシオンの2008(牡、父ディープインパクト)。今年の高松宮記念を制したファイングレインの半弟ミルグレインの2008(牡、父ディープインパクト)。他にも良血馬が多数揃っており、最後の最後まで目が離せない。