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おしらせ

薔薇一族の風雲児/テンペスタローザ

 惜しくも昨年で途切れてしまったが、99年から06年まで8年連続して管理する馬を日本ダービーに送り込むなどクラシック戦線を毎年賑わせているのが栗東・橋口厩舎。今年の2歳馬のなかで、橋口師がもっとも期待しているといっていいのがテンペスタローザ(牡)だ。  父は“変則2冠”新種牡馬キングカメハメハで、この2歳世代ではさっそくスガノメダリストが勝ちあがっている。母はいわゆる“薔薇一族”のロゼカラー。現役時はデイリー杯3歳S勝ち。母してはローズバド、ローゼンクロイツなどを出している。また叔父にはロサード、ヴィータローザ。その全てを橋口師が管理してきた、厩舎ゆかりの血統となる。 「なかなかバランスの取れた馬体で、背中の線がいい。ダービーを狙いたいね」と、橋口師は迷うことなく、あっさりと最大目標に日本ダービーの名を挙げた。それだけ本馬が持つクラシック級の素質に大きく期待しているということだろう。  現在は9月の入厩を目標に早来のノーザンファームで乗り込まれている。熱発や捻挫など、若駒につきものの細かいトラブルはありながらも、成長そのものは順調。乗り味のいい、柔らかい背中は育成スタッフの間でも高い評価を得ているとのこと。  この“薔薇一族”、馬名は全て薔薇にちなんだ名前が付けられるが「テンペスタローザ」はイタリア語で「薔薇の嵐」。一族の期待を背負い、来年のクラシックで旋風を巻き起こしたい!

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