姉兄に続いて羽ばたけ!!／ハッピーネーション

　アグネスデジタル産駒のハッピーネーション（牝、栗東・安田隆厩舎）は、２歳のこの時期から活躍が期待できる１頭だ。母のエイシンアイノウタは、現役時に中央で１８戦１勝という成績ながら、繁殖馬としては優秀で、デビューした産駒のすべてが２勝以上という好成績。半姉のエイシンアモーレ（父エイシンワシントン）は新馬、フェニックス賞を連勝と早い段階から活躍し、昨年の富士Ｓ（ＧIII）を制した半兄のマイネルシーガル（父ゼンノエルシド）も新馬、いちょうＳを制するなど２歳時から活躍している。 　本馬は５月に入厩し、じっくりと調教が進められた。６月２５日のケイ古では安田隆師を背に、坂路で僚馬ホーマンライズ（２歳牝）と併せ馬。０秒１先着を果たし、４Ｆ53秒６、ラスト１Ｆ13秒４をマークした。２日の追い切りではＤＷコースに入り、僚馬メトロノース（２歳牡）に馬なりで併入。６Ｆ86秒３、ラスト１Ｆ12秒１でフィニッシュし、徐々に態勢は整いつつある。 「牝馬らしくカイ食いには時間がかかるね。まだ力強さには欠けるけど、背中が柔らかくて乗り味がいい。今後の調教でどんどん力を付けてくれるはずだよ」と、安田隆師も成長が楽しみな様子。デビューは横山典騎手とのコンビで、２０日函館の芝１２００ｍを予定。姉兄のように、２歳戦線を賑わせてくれる活躍を期待したい。