おしらせ
大人の階段上るエイムアットビップ/アイビスSD
栗東 坂路 良 強め 計不-計不-計不-12.3 リフレッシュ放牧明けで、約2カ月ぶりのレースとなるエイムアットビップ。NHKマイルCでは、馬場状態が悪く本来の力を発揮できなかったが、陣営はその雪辱を果たすべく、アイビスSDに向けて万全の態勢に仕上げてきた。 角馬場で入念なウォーミングアップを済ませ、僚馬タニノベローナ(2歳新馬)と共に坂路にスタンバイ。道中は、先行した相手を追走する形で進められたが、ラスト1ハロンで馬体が併さると気合乗りが一変する。鞍上のアクションに素早く反応すると、瞬く間にトップギアへとシフトチャンジし、格の違いを見せつけるかのように2馬身先着を果たした。 追い切り時の動きからも調子の良さは伺えるが、何よりも充実しているのは精神面だ。以前はケイ古でもメンコを着けていたが、最近は馬具を頼らずに我慢の利いた走りを披露。陣営も「精神的に大人になった」と、愛馬の成長に確かな手応えを掴んでいる。 期待されたクラシック戦線では、思うような成績を残すことができなかったが、潜在能力は世代上位なのは間違いない。それを証明するためにも、古馬相手とはいえ無様なレースはできないはずだ。肉体的にも精神的にも一皮向け、まさに大人の階段を上るエイムアットビップのシンデレラストーリーは、夏競馬の風物詩アイビスSDから始まる。