おしらせ
大目標へ…クーヴェルチュールが始動/アイビスSD
美浦 坂路 稍重 馬なり 50.1-計不-23.3-11.5 昨年のキーンランドC(札幌、GIII、芝1200m)覇者で、アイビスSDでも3着に入線している短距離巧者、クーヴェルチュールが約9カ月ぶりの実戦に復帰する。 最終追い切りは、レースでも騎乗する後藤騎手が跨り、マイネルカルナバル(3歳未勝利)をパートナーに、坂路2本目に行われた。ゆっくりとテンから入り、徐々にピッチを上げていく。ラスト1F手前で鞍上が軽く仕掛けると、僚馬をあっという間にかわし去ってゴール。11秒5の切れ味を発揮し2馬身先着、重賞ウィナーの貫禄を示した。 「今日は相手が弱かったからね。一気に抜き去りました。気性的に久々は問題ないし、走れそうな雰囲気ですよ。コーナーがあったほうがいいタイプだけど、去年も3着に来ているし、他に比べて有利じゃないかな」と、後藤騎手は評した。 昨年10月、福島民友C2着の後、右前球節炎で休養。今年の高松宮記念を目標に、春先に入厩したが、脚元に不安が出て一旦放牧に出され、6月頭に再び入厩した。「休み明けだし、あまり大きなことは言えないけど、順調に乗り込んで、いい感じに仕上がったよ」と、一応の合格点を与えた国枝師だが、「秋のスプリンターズSが最大目標だからね。まだ馬体にも余裕があるし…」と、トーンは上がってこない。 秋の大レースに向けて、叩き台の様相を示しているが、実績を考えれば侮れない1頭。休み明けのここをあっさりとクリアすれば、短距離界の主役に名乗りを上げるかもしれない。