一気に夏の主役を獲るチェ!!／アイビスＳＤ

美浦　南Ｗ　稍重　馬なり　65.3-50.0-37.1-12.5　　　　　　　 　2001年に新装された新潟競馬場の象徴的レース、アイビスサマーダッシュも早いもので、今年で８回目を迎えた。回を重ねることによって出てきた、当レースの主な傾向は、（１）３歳馬が【2.1.3.3】と連対率33％、３着内率66％と他の世代を圧倒していること、（２）実力馬よりも、前走で好走するなどした夏の上がり馬の方が優位である、の２点。その条件に最も適した馬が１頭だけいる。それは前走、初めての古馬との戦いにも怯むことなく、１番人気で快勝したアポロドルチェだ。 　16日の追い切りでは、レースでもパートナーを組む勝浦騎手を背に、全くの馬なりながら、南ウッドを軽快なフットワークで駆け抜け、５ハロン65秒３と好時計をマークした。 「何とかして賞金を加算したいので北陸Ｓを考えていたが、馬の体調が最高潮のときに使いたいので、今週出走させる」と堀井師は調教後にコメント。当初の予定を変更してまで、参戦を決意したところに並々ならぬ自信を感じさせる。 　 　荒れ馬場の福島で勝利したことによって、開幕週のスピード競馬に対応できるかがカギとなるが、去年はＧIで２番人気にもなった実力馬。スプリント戦では全く底を見せていないだけに、不安よりも期待の方が圧倒的に大きい。一度勝ってその後ポンポンと調子に乗って連勝するのは、夏競馬ではよくあるケースなだけに、勢いのついたアポロドルチェからは目が離せない。