おしらせ
ジャスパーが夏の主役へ!!/小倉記念
栗東 坂路 稍重 一杯 52.6-38.4-24.8-12.3 夏女のサンレイジャスパーが小倉記念連覇を目指し出陣する。11カ月の休み明けとなった前走のマーメイドSは12着と大敗した。しかし、56キロのトップハンデに加え、不得手の道悪競馬と敗因はハッキリしている。「前走は長期休養明けだったからね。調教も、本来の動きに比べてもう一歩だった。レースは正攻法の競馬だったけど、最後は息切れしてしまったね。元々、叩いて良くなるタイプ。試走だと思ってすぐに小倉記念を目標に定めたよ」と、高橋成師は大敗も前向きにとらえている。 中間から調整は順調だ。23日に坂路で4F51秒5、ラスト1F12秒3をマークし、最後までしっかりした脚取りを披露した。水曜の最終追い切りもいつものように坂路を2本。1本目(4F77秒3)を軽く流した後、2本目はテンから軽快な脚さばき。徐々にペースを上げると馬場の真ん中を駆け抜け、楽に52秒6を記録。ラストも反応良く伸びて12秒3でゴールした。 「道中は引っ張り切りの手応えでした。最後も放したらビュッとした伸び脚。前走時に比べて息遣いも断然良くなってきたし、全然違いますね」と、ケイ古をつけた難波騎手(レースは佐藤哲騎手)は愛馬の良化を感じ取っている。 昨年は小倉記念を制した後、サマー2000シリーズのチャンピオンを狙い新潟記念を目指した。しかし、馬インフルエンザの陽性反応で出走を断念。その後、蟻洞(ぎどう=つめに空洞ができる病気)に見舞われ、長期休養を余儀なくされた。 「去年は本当にうまくいった感じだったけど、体調も良かったんだよ。インフルエンザ騒動さえなければ、新潟記念も勝負になっていたはず。年齢的な衰えも感じないし、昨年の分も頑張って欲しいね」と、高橋成師の言葉は力強い。 過去2年、あと一歩のところで夏の王者を逃してきたジャスパー。それだけにどの馬よりもこの夏に懸ける思いは強い。全4勝中3勝の小倉で同一重賞連覇を果たし、夏の主役へ?。ジャスパーの熱い夏が始まる。