おしらせ
ディーズハイビガーがその迫力で押し切る!/函館2歳S
函館 W 良 直線強め 68.7-53.7-39.3-12.1 ディーズハイビガーの初戦はハイペースを逃げ切る強い勝ち方だった。前半3Fを34秒0のラップで走り、追いかけた馬が失速する中、直線は最後の最後まで踏ん張った。差し馬の追撃を3/4馬身振り切り、マークした勝ち時計は1分10秒1。ここまで14レースあった函館の2歳芝1200m戦の中で3番目に早いタイムだ。 「無理に抑えるよりは気分よく行かせたほうがいいと思って逃げました。速いペースできつい競馬だったけど、最後まで頑張ってくれました。普通の馬ならバテてもおかしくないんだけど」と、木幡騎手は振り返る。そのスピードと持久力を兼ね備えた本馬に、管理する藤原辰師も「相当なポテンシャルを感じた」と、重賞でも勝ち負けできる手応えを得ていた。 中間は少し間隔が開いたため、1週前に強めの追い切り。Wコースで5F66秒8をマークし、3歳馬相手で楽に圧倒した。6日の最終調整はキョウエイライジン(3歳未勝利)とWコースで併せ馬。向正面で並びかけると、直線では一気に突き放しラスト1F12秒1でゴール。「時計は予定通りです。終いの反応もこれだけ動ければ十分ですね。ジョッキーも手の内に入れているし楽しみです」と、順調な攻め馬に藤原辰師は満足の様子だ。 父アグネスデジタルは芝・ダートを問わず、すでに多くの活躍馬を輩出。母マーズプリンセス(母の父デインヒル)は現役時未勝利だが、6頭の産駒のうち4頭(本馬を含む)が中央で勝ち上がる確率の高さを見せている。デビュー戦は5番人気。今回もあまり人気にならなそうだが、ゲートセンスが良くスピードも非凡。折り合いよくレースを進められれば、再度逃げ切り勝ちも夢ではない。