巻き返しを期す！エイムアットビップ／北九州記念

栗東　坂路　良　馬なり 53.7-39.3-25.5-12.5 　アイビスSDで1番人気に支持されながら16着と惨敗したエイムアットビップ。その前走は3番手で気分良く走っているように見えたが、真っ先に鞍上の手が動くとズルズル失速してしまった。「初めての“直千”に馬が戸惑って対応できませんでした。距離がやや短いのかもしれませんね。それとコーナーがあるコースの方がいいのかも」と、レース後、鞍上の吉田隼騎手は特殊条件を敗因に挙げた。 　巻き返しを図る今回は、意欲的な追い切りを消化した。小林慎騎手（レースは藤岡康騎手）を背に、坂路で僚馬のゴールドステイブル（古馬500万下）と併せ馬。前半からスピードに乗った走りを見せ、鞍上のゴーサインに反応すると鋭い伸び脚で1馬身先着してゴールした。 「ケイ古はいい動きでしたよ。デキは悪くなさそうです」と状態に関しては満足そうな表情の北口助手。ただ「前走は直線競馬に戸惑ったということもあるけど、古馬との力差も感じました。今回もその辺りがどうかな」と、慎重な姿勢も隠せない。 　06年にハンデ戦の芝1200mに替わった北九州記念。過去2年は11番人気の軽ハンデ馬が勝利するなど、一筋縄では行かないレースだけに、50キロの軽量で挑む今回は、ビップにとってもチャンス十分だ。小倉コースで競走生活をスタートさせたエイムアットビップ。思い出の地から、再度上昇気流に乗せたいところだ。