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おしらせ

今度は滞在効果を“吉”とする!Bエンブレム/ローズS

栗東に滞在し調整を進めるブラックエンブレム(中)

栗東 芝 重 直強め 83.8-66.6-52.1-37.8-12.0  オークス4着以来の出走となる関東馬、ブラックエンブレムは早めに栗東へ入厩し調整を進めた。「栗東の水が合うのか、カイ食いもいいし元気いっぱいです。環境が静かなので落ち着いておりいい状態ですね」と渡辺厩務員が話すように、滞在効果でツワモノぞろいの関西馬に挑戦状を叩きつけている。  18日の追い切りは芝コースで行なわれた。内にクィーンスプマンテ(古馬1000万下)、外にヘルバースト(古馬1000万下)を追いかけるかたちでスタート。直線での反応は鋭く、シャープに脚を伸ばして真ん中からグィッとひと伸び。5F66秒6と全体時計は速くなかったが、2頭に半馬身先着しラスト1F12秒2をマークしてゴールした。  追い切り後「いつもは左肩の出が悪くなるんだけど、今日はよかったですね。脚もよく伸びていました」と小島茂師は満足そうに愛馬を見つめた。「栗東滞在も2回目だし、慣れたものですね。桜花賞時とは全然違うよ」と春の反省を活かすつもりだ。  その春はフラワーCを制し、一躍クラシック候補に名乗りを挙げた。桜花賞前に栗東で調整し本番に挑んだが、出遅れも響き10着に大敗。「馬を少しかわいがりすぎて、体に硬さが出てしまった」と渡辺厩務員が振り返るように、疲れが抜けきらなかったため馬体回復を優先させた結果、追い切りが1本もできない状態でレースに挑んでしまった。  しかし夏を越して馬は成長。背も高くなり体の柔らかさも戻ってきた。栗東でも十分すぎるほど乗り込みを消化し、秋華賞はもちろん結果次第ではエリザベス女王杯までの滞在を目論んでいる。オークスでは見せ場を作って4着と、実力は世代でもトップクラス。“アウェー”の環境を逆手に取った関東の刺客が、“ホーム”の立ち振る舞いで勝利を目指す。

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