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【今週の重賞】[有馬記念]クロノジェネシス グランプリ連覇達成へ[ホープフルS]大器ダノンザキッド 無敗3連勝だ[阪神C]マイル王インディチャンプ 千四でも

■12月27日、中山競馬場で有馬記念(GI、芝2500m)が行われる。

クロノジェネシス(牝4、栗東・斉藤崇)は、阪神JF2着、桜花賞3着、オークス3着と早い時期から頭角を現していたが、秋を迎えて一気にビルドアップ。プラス20キロでもまったく太く見せなかった秋華賞で完勝を収め、ここからいよいよ本格化と言えた。極端な決め手勝負だった昨年エリザベス女王杯こそ僅差5着に終わったが、今年に入ると京都記念快勝、大阪杯クビ差2着、そして馬場が渋った宝塚記念が6馬身差の大圧勝。4カ月ぶりのぶっつけかつ切れ味が問われた前走の天皇賞・秋で3着に入り、牡牝関係なく国内最強の一角と言えるまでに充実してきた。2500m、そして中山も初挑戦となるが宝塚記念の走りっぷりから、暮れのタフなコンディションはむしろ向きそう。ジャパンCをパスし、余裕を持って調整できているのも強調材料と言える。ファン投票1位の期待に応え、グランプリ連覇達成となるか。この馬としては間隔が短い中7週だが、中間は落ち着いた姿を見せている点には好感。先週は“距離延長仕様”の折り合い重視の入りから、7馬身先行していた相手をアオって併入フィニッシュを果たした。不安は一切感じられない。

フィエールマン(牡5、美浦・手塚)は、菊花賞勝ちと天皇賞・春連覇で3000m級のGIを3勝の実績。それを考えれば前走の天皇賞・秋はいささか距離不足な感は否めなかった。それに一頓挫明けで仕上がりにも不安を感じさせたが、開けてみれば勝ち馬アーモンドアイ以上となる最速の末脚32秒7を繰り出し、半馬身差2着。計り知れない性能の高さを改めてアピールした。昨年の有馬記念は凱旋門賞遠征帰りで調整に難しさがあり4着だったが、今年は順調度で雲泥の差。距離も2000mより走りやすいだろうし、勝ち負けに期待していいだろう。GI3勝に導いたC.ルメール騎手への手戻りも好材料。中間は順調そのもので、1週前のコース追いでは楽に好タイムをマークした。万全だ。

ラッキーライラック(牝5、栗東・松永幹)は、3歳時の3冠路線こそアーモンドアイの後塵を拝したが古馬となって4歳のエリザベス女王杯でGI2勝目。5歳シーズンの今年は春に牡馬も相手の大阪杯をV。そして阪神で行われたエリザベス女王杯を制し、連覇を達成した。距離2500mは今回初となるが、オークスで2着、香港ヴァーズで2着がありこなせる範囲だし、渋太く脚を使うオルフェーヴル産駒なだけに、いかにも暮れの中山は合いそう。引退レースでGI5勝目を挙げ、有終の美を飾れるか。中間はいつも通りCWコースで速い時計を出す調整メニューを消化。先週は目一杯に追われ6F78秒9と自己ベストに迫る数字を出した。3カ月ぶりの前走を使われ、気配は一気に上昇か。

ほか、前走のジャパンCでは3冠馬3頭による決着に僅差4着と迫ったカレンブーケドール(牝4、美浦・国枝)、長期休養明けだった前走を使われ状態上昇が見込める昨年の3着馬ワールドプレミア(牡4、栗東・友道)、半年ぶりだった前走アルゼンチン共和国杯を快勝した3歳馬オーソリティ(牡3、美浦・木村)、宝塚記念で2着だったキセキ(牡6、栗東・角居)もグランプリホースの座を狙う。

■12月26日、中山競馬場でホープフルS(GI、芝2000m)が行われる。

ダノンザキッド(牡2、栗東・安田隆)は6月28日、阪神芝1800m戦でデビュー。追われてササるなどまだ若さを見せながら、楽に3馬身差のVを果たした。そして5カ月ぶりだった前走・東京スポーツ杯は攻め強化され、一段とボリュームアップした姿で臨むと、ここでもすんなり流れに乗って抜け出し楽勝。それでもまだ荒削りな面を見せていただけに、器の大きさは計り知れない。否応にも来春クラシックでの飛躍を意識させる好素材が、無傷3連勝でGI制覇を狙う。久々の前走がゴリゴリに追われていただけに、この中間はそこまで負荷は掛かっていないが、それでも仕掛けられての動きは圧巻。先週川田騎手が騎乗したコースでの併せ馬では準オープン馬を問題にしなかった。文句なしだ。

ほか、GI2勝馬マリアライトの仔で新馬戦、アイビーSと無敗2連勝のオーソクレース(牡2、美浦・久保田)、中山芝2000mのオープン特別・芙蓉Sで3馬身半差圧勝を収めたランドオブリバティ(牡2、美浦・鹿戸)、5頭立てだったとは言えセンス十分の走りから紫菊賞を勝利した良血馬ヨーホーレイク(牡2、栗東・友道)らにも注目だ。

■12月26日、阪神競馬場で阪神C(GII、芝1400m)が行われる。

インディチャンプ(牡5、栗東・音無)は昨年春秋のマイルGIを制し、今年もマイラーズC快勝、安田記念3着、マイルCS2着と存在感を示している。特に前走のマイルCSは、スプリンターズSを脚元不安で回避しての直行だっただけに力量いまだ堅持と見ていいだろう。新馬戦以来の7F戦となるが前向きさが売りの馬だし、そもそもスプリンターズSが視野にあったほどの馬。仇敵グランアレグリア不在のGIIなら、主役は譲れない。短期放牧を挟み、しっかり追われたのは1週前の坂路追いのみだがここで楽に4F51秒9をマーク。デキ落ちはなく好調維持だ。

ほか、2018年のマイルCS勝ち馬で千四重賞でも良績があるステルヴィオ(牡5、美浦・木村)、ここで巻き返したい2018年の阪神JF馬ダノンファンタジー(牝4、栗東・中内田)、グランアレグリアに千切られはしたが、昨年このレースで2着だったフィアーノロマーノ(牡6、栗東・高野)、ターコイズSからこちらに切り替えてきた重賞2勝馬マルターズディオサ(牝3、美浦・手塚)ら、好メンバーが激突する。

(Text:Nishimura)

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