おしらせ
レコード駆けの舞台でチョウサンが大物食い/毎日王冠
美浦 坂路 重 一杯 52.1-37.3-24.6-12.4 あれから一年。ダイワメジャーを破り、1分44秒2という脅威のレコードタイムで毎日王冠を制したチョウサンが、連覇を狙って今年も出走する。 「競馬に行かないとわからない面があります。決してデキは悪くないんですが…」と、気分屋の愛馬に清水利師は少し手を焼いているようだ。というのも、その後6戦して未勝利。昨秋のGI3連戦での敗戦はともかく、今年に入ってGIIIで2ケタ着順の凡走と結果が出ない現状に歯がゆい思いを抱いている。 最終調整は坂路で併せ馬。6馬身先行する僚馬プレンティラヴ(古馬1000万下)を目標に、外ラチ沿いを一杯に追われた。攻め駆けする相手に追いつこうと、終盤はステッキの連打。結果的には1馬身遅れてゴールしたが、集中した走りで気合乗りも良くなってきた。 「馬場が悪かったので、思ったよりも1秒ほど遅い時計でしたが、休み明けの前走よりも全然動きは良かったですね。新潟記念を使って気持ちが前向きになってきました。動きだけなら去年と近い状態です。何とかきっかけをつかんでほしいですね」と、手綱を取った中助手は、チョウサンの底力に期待を寄せる。 今年も対戦相手は強力だが、近況のさえないレースぶりが、かえって不気味さを感じさせる。開幕週の馬場、得意な距離・コースと条件はそろっており、2年連続の“大物食い”の予感は漂っている。