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おしらせ

カンパニーが古豪の貫禄を示すとき/毎日王冠

栗東 坂路 稍重 馬なり 53.6-38.9-26.2-13.5  7歳の秋を迎えたカンパニーが悲願のGI制覇へ向けて、毎日王冠から始動する。これまでGIに挑戦すること8回。重賞5勝の実力を持ちながら、昨年の天皇賞・秋3着が最高着順とその壁は高い。しかしながら、以前は後方待機の差し脚勝負しかできなかった馬が、3走前の中山記念から横山典騎手を鞍上に迎え脚質転換に成功。展開に左右されず、先行抜け出しの競馬ができるようになったことは大きい。  前走の宝塚記念(8着)後はリフレッシュ放牧に出され、9月4日に帰厩。「今回は北海道まで戻しての休養だったので、本来のデキにはもうひとつ足りないかもしれません」と、音無師は慎重な構えだが、調整は入念に行なわれてきた。  8日の最終追い切りは美浦から駆けつけた横山典騎手が手綱を取り、坂路で僚馬エノク(古馬1000万下)を4馬身追いかけるかたちでスタートした。年齢を重ねズブさが増したこともあり、攻め駆けしなくなってきたが、道中は力強い脚色で登坂。ラスト1F過ぎあたりで手綱が緩められ、併走相手に追いついたところでフィニッシュ。53秒6?13秒5の時計は、重い馬場状態を考えれば悪くない時計だ。 「体を増やすように加減しながら調整してきました。今日は久々の分あまり動かなかったけど、順調にきてますね。得意の距離ですし好位で競馬ができれば。ただ、いつもの休み明けとは違うので…」と、控えめなコメントの音無師だが、横山典騎手は「集中力が切れず最後まで手応えは良かった。ホントいい状態だよ」と上々の感触をつかんでいる。  休み明けの実績を持ち、距離の1800mもベスト。未勝利の東京コースに一抹の不安を感じるが、安定して力を出せる脚質は心強い。新たな武器を手にしたカンパニーが古豪の貫禄を見せつけられるか注目だ。

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