おしらせ
キストゥヘヴン、復活狼煙は天へと昇る!/府中牝馬S
美浦 ポリ 重 G前仕掛け 68.4-53.2-39.0-11.8 歓喜の桜花賞制覇から約2年5カ月。長く苦しんだキストゥヘヴンが、前走の京成杯AHで復活の狼煙を上げた。 その前走は牡馬に混じって55キロと、実質的にトップハンデを背負いながらの勝利。かつ、中山マイルでは不利とされている大外枠からのスタートにもかかわらず1分32秒1の好タイムで、後続に1馬身1/4差をつけた。 「前走(安田記念)を見る限り衰えは感じない」 レース前、本馬の関係者はこう語ってくれていた。その言葉は現実のものになったが、今回の府中牝馬Sは牝馬限定とはいえ一線級のメンツが揃っている。同世代の牝馬2冠カワカミプリンセスはいうに及ばず、アサヒライジング、ブルーメンブラット、ベッラレイア、ヤマニンメルベイユなど、さながらプレ・エリザベス女王杯の雰囲気だ。 もちろん、キストゥヘヴンはそれらと肩を並べる、いやむしろ桜花賞馬として迎え撃つ立場にある馬。小柄な牝馬だけにレース後は常に反動が懸念されるものの、今回は使ったあとも元気一杯。ポリトラックを中心に水曜、日曜とコンスタントに早い時計を出しており、最終追いは軽く仕掛けた程度で1ハロン11秒8と鋭い切れ味を見せた。 今回は前走から1ハロン延長の1800mになるも、これも3歳時のフラワーC(1着)で克服済み。良績はマイルに集まっているが、それで人気の盲点になるようなら馬券的な妙味はグンとあがるはずだ。