おしらせ
ウオッカが壮絶な叩き合いの末、歴史的一戦を制す!/天皇賞・秋
2日、東京競馬場で行なわれた第138回天皇賞・秋は、1着から4着までハナ、クビ、ハナ差となる大接戦。長い長い写真判定の結果、1番人気に支持された武豊騎手騎乗のウオッカ(牝4、栗東・角居厩舎)が、ダイワスカーレットを退け、古馬GIの最高峰に立った。勝ちタイムの1分57秒2は、従来の時計を0秒8も縮めるレコードタイム。 レースは予想通りダイワスカーレットが逃げる展開。前半1000mを58秒7と速いペースで引っ張った。先行集団を見るようなかたちでディープスカイが進み、すぐ外目をウオッカが追走する。直線に向いて、ダイワスカーレットが逃げこみをはかるところへ、馬場の中央をディープスカイとウオッカが一緒に上がってくる。ラスト200m付近で3頭が並び壮絶な叩き合い。後方から追い上げたカンパニーも加わり、4頭がほぼ同時にゴール板に飛び込んだが、わずかにウオッカが先着を果たした。 「長い写真判定を待っている間は生きた心地がしませんでした。4コーナーでは抜群の手応えだったので、直線はのびのび走らせることに専念しました。こんなに素晴らしいレースを勝てて本当にうれしい」と、武豊騎手は喜びのコメントを口にした。 ウオッカは父タニノギムレット、母タニノシスター(父ルション)という血統。GIは阪神ジュべナイルフィリーズ、日本ダービー、安田記念に続き4勝目。通算戦績は17戦7勝(JRA16戦7勝、海外1戦0勝)。 鞍上の武豊騎手は昨年のメイショウサムソンに続き、天皇賞・秋連覇。春秋合わせて天皇賞11勝目となり、歴代最多の勝ち星となった。管理する角居調教師は、天皇賞初制覇でGIは11勝目。 配当は馬連550円、馬単1,050円、3連複710円、3連単3,250円。上位人気の決着となり、堅い配当に終わった。(結果・配当は主催者発行のものと照合してください) なお、武豊騎手は3月のファルコンS以来、約8カ月ぶりの重賞勝ちとなるが、これほど重賞から遠ざかることは珍しく、過去に92年5月?93年2月の9カ月勝ち星がなかったことがある程度で、自身ワースト2番目の難産だった。(中央重賞のみの記録)