おしらせ
ルメールマジックで古馬撃破だ!リトルアマポーラ/エリザベス女王杯
栗東 DW 良 馬なり 68.6-53.7-40.1-11.9 クラシック候補と騒がれたのも今は昔。リトルアマポーラの“牝馬三冠”はタイトルと無縁に終わってしまった。新馬→500万下と連勝、牡馬に挑んだ京成杯は4着に敗れたものの、クイーンCで見事な豪脚を披露し重賞初制覇。その勝ち方を評価されて、上位人気で挑んだ春は桜花賞5着(2番人気)、オークス7着(1番人気)と結果を残せなかった。 休み明けで挑んだ前走の秋華賞も6着。着順だけを見るとGIでは高い壁があるように思われるが、陣営に悲愴感は漂っていない。「前走は外を回って追い込んできたわけだし、強い競馬をしてくれました。休み明けであれだけ走れれば及第点ですよ」と、中川助手が話すように、前走はメンバー最速の上がり(34秒3)を計時。勝ち時計も勝ち馬とは0秒3差だけに、世代トップクラスの末脚はまだまだ健在だ。 13日の最終追い切りはDWコースを単走で行なわれた。これまでの最終追い切りは、併せ馬で直線一杯に追われることが定番だったが、今回はテンからゆっくり入り、ラスト1Fを軽く仕掛けられる程度の馬なり調整。それでも走りに集中力があり、11秒9と切れのある動きを見せた。 追い切りに跨り、初コンビを組むルメール騎手は「ベリーグッド!」と、確かな手応えをつかんだ様子。「とてもいい状態だね。リラックスして走っていたよ。今までは後方からの競馬だったが、長くいい脚を使うタイプのようなので中団からレースをしてみたい」と、早くも作戦を明かしていた。 これまで幾度となくドラマを演出してきた“フランスの魔術師”。ひと叩きされ調子が上向いてきた今、ルメールマジックで一気の古馬撃破があっても決して驚けない。