デムーロマジック炸裂！世界のスクリーンヒーローだ!!／ジャパンＣ

　３０日、東京競馬場で行われた第２８回ジャパンカップ（ＧＩ）は、９番人気の伏兵、デムーロ騎手騎乗のスクリーンヒーローが直線力強く抜け出し快勝、ＧＩ初制覇を果たした。勝ちタイムは２分２５秒５。１番人気のディープスカイは半馬身差の２着、さらに３／４馬身差の３着には２番人気のウオッカが入った。 　レースはネヴァブションが逃げる展開。ウオッカは３番手の位置、スクリーンヒーローは５?６番手で、マツリダゴッホを見るようなかたちでレースを進めた。淡々とした流れのまま直線を迎えると、スクリーンヒーローは馬場のいい中央へ持ち出し、先に抜け出したマツリダを追いかける。残り１００ｍ付近で先頭を捕らえると、中団から追い込んだディープスカイを封じ１着でゴールした。 　勝ったスクリーンヒーローは父グラスワンダー、母ランニングヒロイン（父サンデーサイレンス）という血統。前走のアルゼンチン共和国杯が重賞初制覇で、ＧＩ初参戦となった今回で見事大金星。通算成績は１７戦５勝。なお、グラスワンダー産駒は平地ＧＩ初制覇となった。（障害でマルカラスカルがＧＩ２勝を挙げている） 　鞍上のデムーロ騎手は、今週の２９日から短期免許で来日。０４年皐月賞のダイワメジャー以来のＧＩ制覇で通算４勝目。管理する鹿戸雄一調教師は、今年３月に開業したばかりで、１年目でＧＩ制覇の快挙となった。 　配当は馬連7,620円、馬単25,160円、３連複は6,410円、３連単は68,950円。 ※結果・配当は主催者発行のものと照合してください。 デムーロ騎手のコメント 「（第一声で）ちょー気持ちいい?！スタートよく、道中もいい位置につけ、手応えも抜群。馬の力を信じて乗りました。とても集中して走ってくれましたね。本当にうれしい」