おしらせ
海外招待馬3頭の横顔、そして動向は?/ジャパンCダート
マストトラック 12/3 競馬学校(白井)ダート 重 強め 70.5-52.5-40.0-13.0 ティンカップチャリス 12/4 阪神競馬場 ダート 良 軽め フロストジャイアント 12/4 阪神競馬場 ダート 良 軽め 海外の強豪人馬を迎えて開催された「ジャパンオータムインターナショナル」シリーズ。その掉尾を飾るのが今週末のジャパンCダートだ。無敵の砂王者ヴァーミリアンら国内の強豪へ注目が集まっているが、ここでは海外馬3頭の横顔と入国してからの状況を報告してみたい。 マストトラックは4歳牡馬で、ここまで13戦5勝。今年の6月にハリウッドゴールドカップS(米)でGIウイナーの仲間入りを果たした。そのレースを含め、ここ4戦は全てオールウェザーコース(人工樹脂による全天候トラック)での競馬。その前も芝コースでの経験しかなく、ダートでのレース経験はなんとここまで無しだ。米国外への遠征も今回が初となる。 入国してからは大きなトラブルなく、検疫・調整ともに順調。阪神への輸送前に国際検疫厩舎のある競馬学校(千葉県白井市)のダートコースで3日に追い切られ、平凡な時計ながら軽快なフットワークを見せた。ダート未経験も懸念ではあるが、斤量55キロ以上のレースでは連対経験なく、今回の斤量57キロ克服が好走へのカギといえよう。戦法は積極的に先手を奪い、勝負根性を見せて粘るタイプだ。 ティンカップチャリスは3歳セン馬。セリに出されるも20万円でも買い手がつかず、いわゆる「主取り」となったがデビュー以来快進撃を見せているエピソードは、いくつかのメディアで報じられており、印象に残っている方も多いだろう。ここまですべて米国内でダートのレースを戦い、9戦8勝(2着1回)。しかし、グレードレースは前走インディアナダービー(米GII)が初勝利だ。戦法はマストトラックが積極先行なら、ティンカップは“徹底先行”。ケレン味のない逃げを身上としている。 今回の鞍上は主戦のロドリゲスではなく、プラード。しかしプラードも北米ではトップクラスの評価があり、この乗り替わりが不利に働くことはないだろう。入国して白井から阪神への輸送も問題なくクリア。4日に阪神の本場馬でキャンター調整を行ったが、馬体には張りがあり、状態面に問題はなさそう。出国前に強い調教は済ませており、レース当日まで速い時計は出すことなく大一番に挑む模様だ。 フロストジャイアントは5歳の牡馬で、ここまで14戦4勝。前々走のサバーバンハンデをハンデ52キロそして最低人気のなか先行策から粘りこんで、GIタイトルを手中にした。中団からの差しでも好走歴はあり、戦法は自在型だ。 入国後、12月1日に競馬学校のダートコースで5F63秒1?1F11秒0と速い時計を出している。3日に阪神競馬場へ輸送され、4日にはダートコースでキャンター、そしてパドックなどでスクーリングと軽めの調整を行った。慣れない環境で、チャカついたところを見せたのが気がかり。またノド鳴り気味の息づかいをしている点も割引き材料だ。