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【今週の重賞】[中山金杯]3冠皆勤ディープボンドに注目[京都金杯]素質馬シュリ 3連勝狙う
■2021年1月5日、中山競馬場で中山金杯(GIII、芝2000m)が行われる。
ディープボンド(牡4、栗東・大久保)は、2020年のクラシック3冠にフル参戦。中1週で臨んだ皐月賞こそ10着に沈んだが、続く京都新聞杯でV、日本ダービー5着、神戸新聞杯と菊花賞でそれぞれ4着と世代上位の走りを続けてきた。登録していた有馬記念は補欠3番手で出走ならなかったが、その分乗り込みが進んだのは好材料。オーソリティやレイパパレ、スマイルカナに続き上の世代を倒しての重賞Vを狙う。ハンデが背負い慣れた斤量56キロに収まったのもいい。実質的な最終追いだった23日の調教では豪快な動きを見せており、仕上がりは申し分なさそう。
バイオスパーク(牡6、栗東・浜田)は地力は高いものの反抗的な面があり伸び悩んでいたが、キャリアを重ねて徐々に改善。昨年秋から安定して走れるようになり、3走前の函館記念で0秒3差3着、そして前走・福島記念で待望の重賞初勝利を果たした。そこまで切れず、イーブンペースが向く馬。小回りコースが大の得意で、中山は初参戦となるが舞台設定はちょうど良さそうだ。ハンデは前走から2キロ増の57キロとなるが、この斤量で2勝クラス、3勝クラスを制しておりそこまで苦にしないはず。前走後すぐに目標にこのレースへ設定し、休養と再鍛錬は順調そのものだ。先週はCWコース7Fからの併せ馬という意欲的なメニューをこなし、これでほぼ仕上がったか。輸送を控えるレース当週は、流す程度で大丈夫だろう。
ほか、2連勝でオープン入りした勢いが魅力のヒシイグアス(牡5、美浦・堀)、メンバートップの58キロを背負うが重賞3勝の実績は侮れないカデナ(牡7、栗東・中竹)、前走・福島記念で2着に入るなど小回り戦で崩れないヴァンケドミンゴ(牡5、栗東・藤岡)らも勝機十分の混戦模様だ。
■2021年1月5日、中京競馬場で京都金杯(GIII、芝1600m)が行われる。
シュリ(牡5、栗東・池江)の前走・リゲルSは3カ月ぶりかつオープン昇級初戦。楽ではない戦いだったが、好位から抜け出す正攻法で勝ち切り、2着にクビ差という着差以上に強さを感じさせるものだった。過去2回ある着外はいずれも重馬場。良馬場ではいまだ底を見せていない素質馬が、3連勝で重賞初Vを狙う。中京マイルでは過去2回強い勝ち方ができており、コース適性も申し分ない。中2週となるので中間は流された程度の時計1本のみだが、終いに素軽く伸びており前走快勝の反動はほとんどなさそうだ。
ピースワンパラディ(牡5、美浦・大竹)は古馬重賞初挑戦だったエプゾムCが馬場に泣き7着、続く新潟記念が極端な切れ味勝負となりこちらも7着と振るわなったが近2戦のリステッドで2着、1着と上昇気流に乗ってきた。過去の走りから左回りのマイル戦がベストのようで、実際中京マイルでは【2.2.0.0】。得意条件で走れる今回も勝ち負けに期待できる。先週の追い切りでは終いにややモタついたが、稽古は良く見せない馬なのでそこまで懸念視しなくていいだろう。
ほか、2020年の関屋記念など左回りコースで重賞2勝のサトノアーサー(牡7、栗東・池江)、マイルCS大敗から巻き返したい重賞2勝馬タイセイビジョン(牡4、栗東・西村)、長期休養明け2戦目だった前走で2着と復調気配見せたロードマイウェイ(牡5、栗東・杉山)らにも注目だ。
※馬の年齢は出走する2021年度時点のものを表記しています。
(Text:Nishimura)
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